ジェイク・ロバーツが生み出した偉大な技、DDT。今では多くのレスラーがこの技を使っていますが、フィニッシャーとして使われている例は少なくなってきました。そのことを、レジェンド実況アナウンサーのジム・ロスは嘆いています。
相手のレスラーの頭部をリングに向かって真っ逆さまに落とす強力な技。シンプルがゆえにアレンジしやすく、多くのバリエーションが誕生し、今では一般的な技となった。DDTの歴史は現代プロレス界の進化の歴史とも言えるでしょう。
Jake Roberts’ DDT is a thing of beauty pic.twitter.com/7OdfZxhF0G
— Victor Perfecto! (@VicPerfecto) January 15, 2020
しかし、あまりにもありふれた技になってしまったことにより、DDTへの対策が容易になったのかみんな慣れてしまったのか…フィニッシャーとして使われることはあまりなくなりました。多くのレスラーが使う技ではあるものの、試合中の繋ぎ技の1つになってしまっているのです。
WWEで名物実況アナウンサーとして活躍し、現在はAEWで活動中のジム・ロスは、自身のPodcast番組の中でこの件についての懸念を明かしました。かつては誰もが畏怖する技だったのに、DDTでは勝てなくなった。しかも、その理由を誰も説明できない…。JRはこの状況についてどう考えているのでしょうか?
俺に言わせれば、我々が適切な行動を取るのであれば、特定のレスラー以外の使用が禁じられる技があってもいいと思う。誰もがDDTを使うのはよくないね。みんなDDTを安売りして、繋ぎ技として使ってしまう。そのせいでDDTは意味を成さなくなり、歓声も上がらなくなった。
そこで、半年くらい前かな…。AEWのレスラーに質問したんだよ。「君はDDTで誰かに勝つことはできない。これまでも勝つことができなかった。それは君があの技をうまく使いこなせていないからか、それとも何か理由があるのか?今や、DDTで試合に勝つレスラーは誰もいなくなった。そのことをテレビの視聴者にどう説明すればいいか分かるように教えてくれないかな」って。誰も答えられなかったよ。次のスポットにつなげるための繋ぎ技。DDTをそんな風に使うのは良い戦略とは言えないね。
(WrestlingNews.co)