人気タッグチーム、オージー・オープンのマーク・デイビスとカイル・フレッチャー。フリーランスとして新日本プロレスに参戦していた2人は、2023年5月にAEW移籍を決断します。
以前、2人がAEWへの入団を決断した背景が報じられた際は、AEWのレスラーたちから2人との契約に前向きな意見が出ていたことや、トニー・カーン社長が負傷したデイビスの治療費を全額負担したことなどが理由として挙げられていました。
しかし、これら以外の大きな理由があったことを、フレッチャーがAEW Unrestrictedで語っています。彼らは安定した契約を求めていたものの、新日本から「まだ早い」と言われてしまったそうです。
今年の初め頃は、「自分たちの状況を把握し、何が起きているのかを振り返り、選択肢を検討しよう」という感じだった。日本での活動はかなり満足していたけど、俺たちが望んでいたのは「契約」だったと言っても過言ではない。安定がほしかったんだよね。
ずっとインディレスラーとしてやってきてさ…俺はキャリア10年(実際には9年。16歳でデビューし、現在24歳)で、デイビスはもっと長くやってる。どこかの団体と契約をしたことはなかったんだ。安定した活動というものを経験したことがなくて、それがほしかった。
俺たちは新日本プロレスにこのことを伝えたんだけど、「分かった。でも今はダメだ」と言われてしまってね。いいとも、了解。
新日本で活躍することが俺の大きな目標だった。新日本のスタイルが大好きで、カルチャーが大好きで。その文化にどっぷりと浸かって、その国を探索するのが大好きなんだ。俺たちが望み、求めている安定を与えてくれないのなら、他の選択肢を検討してみよう、ということになった。トニー・カーンやAEWとはよく仕事をしたし、団体やバックステージの環境は楽しいよ。AEWのみんなはいい人ばかりだし、戦ってみたいレスラーがたくさんいる。これは大きなことだった。
AEWは新日本と提携しているから、新日本との関係を残すことができるのも大きなことだったね。AEWのレスラーたちが新日本で戦ってきたという事実もあるし、俺たちは既に新日本とのつながりを持ってる。AEWを話し合いをした時に、「新日本とのつながりを保つのはどう思う?」と聞いてみて、新日本にもそのことを確認してみた。そしたら、「もちろん問題ない。できるよ」と言ってもらえた。そこが決断の大きな要因になったね。
俺たちはAEWの環境が大好きだ。そこにはエキサイティングな試合がたくさんあるし、アメリカ全国ネットのテレビ番組に出ることができる、というのも素晴らしい。いろんなことを考えたけど、この決断には満足しているよ。
新日本側が彼らの要望に柔軟な対応ができれいれば、彼らは新日本での活動に専念していたかもしれません。