2019年秋、WWE・NXTとAEW・Dynamiteが同じ曜日の裏番組として放送されるようになったことで発生したテレビ戦争「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」。
戦争に勝利したのはDynamite。戦争相手を上回る視聴者数・視聴率をマークし続けたことにより、NXTは放送曜日より水曜日から火曜日に変更せざるを得ませんでした。戦争終結後も、DynamiteはNXTよりも多くの視聴者数を確保し続けています。
しかし、最近のDynamiteの視聴者数はあまり奮いません。以前は90万〜100万人台を記録することも多かったものの、2023年は80万人台を記録することが増えました。飯伏幸太も参戦したThe EliteとBlackpool Combat ClubによるBlood and Gutsマッチが行われたDynamite最新回は4ヶ月ぶりに95万人の視聴者数を記録したものの、コンスタントにこの数字を狙える状況ではありません。
一方、NXTは相変わらず50〜60万人台を記録することが多いものの、Judgement Dayのドミニク・ミステリオがNXT北米王座を獲得した現地7月18日放送の最新回では約75万人の視聴者数を獲得。WWEは、Judgement Day出演による視聴者数増加に興奮していると報じられています。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、WWEは「NXTの視聴者数がAEWを上回る」ため、NXTに力を入れているとのこと。Judgement Dayやバロン・コービンのNXT参戦はこの活動の一環だと思われます。
Dynamiteを上回ることは、今年が最終年となるNXTのテレビ放送契約の交渉材料にもなります。WWEにとって、これは単純な戦争ではありません。報道によれば、Judgement Dayはあと1ヶ月程度NXTへの出演を続けるようです。
(Wrestling Observer, Cultaholic)