プロレス団体の中には、その団体独自のルールやシチュエーションでの試合やショーを開催している団体があります。DDTの路上プロレスやWWEのHell in a Cellはその代表例でしょう。
AEWは、ダスティ・ローデスによって生み出されたWarGames(4人以上のメンバーで構成された2つのチームが参加し、2つのリングが並んだスチールケージの中で戦う試合形式)に着想を得たBlood and Gutsマッチを2021年から行っています。スチールケージの上に屋根があり、血みどろの流血戦となる、危険な試合です。
2023年のBlood and GutsマッチはThe Golden Elite(ケニー・オメガ、ヤング・バックス、ハングマン・ペイジ、飯伏幸太)チームとBlackpool Combat Club(ジョン・モクスリー、クラウディオ・カスタニョーリ、ウィーラー・ユウタ)&竹下幸之介 & PACチームによって争われ、ファンから好評を得ました。
レジェンドレスラーのトミー・ドリーマーは、Podcast番組Busted Open Radioの中でBlood and Gutsについて語り、ブランディングの観点から称賛しました。
AEWが、WWEのHell in a CellやWarGamesをAEW流に解釈し、ユニークで特別なものにした。すごく良いことだと思うよ。ケージの上でプラットフォームになっていて、レスラーがそこに上がって技を出せるようになっているのが楽しい。
ブランディングの観点でも、年に1回だけというのが特別なんだ。4年の歴史を持つAEWが、この試合形式を意味のあるのも似するために素晴らしい仕事をした。毎年のように誰かがケージの上からリングサイドに落とされる必要はないし、お決まりのムーブをする必要もない。
あの試合は独自性を持っているよ。自由度が高いし、ボストンの観客は本当に楽しんでいた。客席は満員だったし、総立ちだったね。全員が力を出し切って、素晴らしい試合になったと思う。