8万人規模のイギリス大会All Inの終了後、CMパンクとジャック・ペリーがバックステージで喧嘩した件が大々的に報じられるようになり、再び起きたレスラー同士のリアルなドラマに様々な意見が飛び交っています。
レスリング・オブザーバーのブライアン・アルバレスは、取材を通して得た最新情報を報じています。
ジャック・ペリーの不満
ペリーがCollisionでガラスを使ったセグメントをやろうとしてパンクに止められた…という過去がAll Inでの喧嘩に繋がった、というのが一般的な見解となっており、これは事実なようです。
All Inでのペリー VS HOOK戦の中で、リムジンのフロントガラスへのスープレックスを食らったペリーは、この直前に「これは本物のガラスだ。川のように泣けよ」と発言。これはパンクへの揶揄と考えられていますが、アルバレスによれば、Collisionでパンクに「ノー」と言われたのは車のガラスに関する場面だったそうです。
団体側はOKを出していたにも関わらず、パンクがノーと言ったから実現できなかった。このことについて、ペリーは「俺がヤング・バックスと友達だから、パンクはノーと言ったんだ」と感じたそうです。2022年9月、パンクとバックス & ケニー・オメガはALL OUTのバックステージで大喧嘩し、パンクはその後約9ヶ月も表舞台から姿を消すことになりました。
喧嘩の直接的な余波
2人が喧嘩したのは、ショーの進行を監督するゴリラポジションのすぐ近くだったとされています。パンクがペリーの顔を強く押したり、フェイスロックした後、すぐに引き離されたとのこと。
また、この時の2人はトニー・カーン社長のすぐ近くで喧嘩を始めてしまったそうで、そこにあったモニターがトニーに向かって倒れてくるという出来事もあったとのこと。あやうく怪我をしてしまうかもしれない、危機一髪の瞬間でした。
ということで、トニーは2人の喧嘩の一部始終をその目で目撃していた、ということになります。
サモア・ジョーの激怒と第1試合変更の打診
パンクは「AEWを辞めるぞ。俺はこの場所が嫌いだ」と言い出し、試合に出たくないという意思表示をしたとされています。このことに試合相手のサモア・ジョーが激怒。試合に出るようパンクを説得し、なんとか試合を実現させたそうです。
また、パンクが本当に試合に出なかったり、第1試合として予定されていた2人の試合順を遅らせなければならない状況になることを危惧したスタッフは、FTR VS ヤング・バックス、もしくはケニー・オメガ & 飯伏幸太 & ハングマン・ペイジ VS 竹下幸之介 & ジェイ・ホワイト & ジュース・ロビンソンを第1試合にできないかどうか、彼らに打診したそうです。
FTRとバックスは第1試合に出場する準備ができていなかったものの、ケニーたちは「できると思う」と回答し、実際に準備もしたそうです。
CMパンクのトラベルイシュー
All Inの開催前日、開催地ロンドンに飛行機で移動したパンクは、AEWから提供された空港からの交通手段を使うことができなかったそうです。渡されたドライバーの電話番号は使えなくなっており、結局電車や地下鉄を使って移動することになりました。
この件については2つの見解があります。
- パンクはAEWの誰とも連絡を取ることができず、電車に乗ることを決めた。
- AEWの誰かと連絡を取った上で、電車に乗った。それ自体は問題なかったが、結局彼は道に迷ってしまった。
彼がタクシーやUberを利用しなかった理由は不明ですが、この日のロンドンは何故かUberをなかなか拾えない状況だったそうです。
この話はペリーとの喧嘩に直接関係ありませんが、彼が機嫌を悪くしていた原因の1つと考えられています。
ミロとの喧嘩未遂
All Inの進行中にパンクとペリーの喧嘩が報じられた後、ミロはX(旧Twitter)で「これは嘘だ」とツイートしました。
どうやら、ミロは試合後のパンクに「ジャック・ペリーと何かあったのか?」と聞き、パンクが「おい、俺と今問題があるというのか?」と答え、口論になったそうです。フィジカルなやり取りには発展せず、パンクはトレーナーの部屋に戻りました。
パンクとペリーは出場停止処分を課されましたが、もしここでパンクとミロが喧嘩していたら、パンクへの処分はより大きなものになったかもしれません。
まとめ
…ということで、ケニー & バックスとパンクの喧嘩の時もそうでしたがこの話は新しい話や見解が次々と報じられている状況で、ついていくのが大変です。おそらく、今回のアルバレスの報道についても、ここが違う、ここはこういう話もある…という追加情報が別のDirt Sheetから報じられることになるでしょう。
(Wrestling Observer, Wrestlingnews.co)