最近は、NXTとDynamiteの直接対決についての話題が多くなっています。
その原因は、AEWトニー・カーン社長がWWEを煽りに煽り倒したこと。ビンス・マクマホンやショーン・マイケルズへの批判など、あちこちを口撃していました。
Dynamiteの視聴率は、ジョン・シナやアンダーテイカーが登場したNXTに惨敗しましたが、それでもトニーの口撃は止まりませんでした。X(旧Twitter)では、Dynamiteの平均視聴者数60万人に対して約90万人を獲得したNXTに対し、「ジョン・シナとアンダーテイカーが視聴者数100万人以下の番組に出演したのは今回が初めてだ」とし、彼らのスターパワーを使ってもミリオンに到達しなかったことを揶揄するような発言をしていました。
この発言は、WWE内部でも問題視されているようです。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、トニーがこの投稿をした後でWWE関係者たちがメルツァーに連絡を取ってきたそうです。彼らのリアクションは、トニーの発言を「宣戦布告だ」と見なしているようだった、とのこと。
AEWがWWEを挑発するのは珍しいことではなく、2019年の団体設立当初からあったことでした。しかし、NXTに視聴率で負けたAEWの社長が、まるで理性を失ったかのように口撃を繰り返す光景は、これまでになかった異様なものです。
その背景には、彼の個人的な感情も含まれています。ただ、WWEに対してどんな勘定を持っていたとしても、それをSNSで爆発させ、各方面に飛び火させるのは得策とは言えないでしょう。
今回、WWEが「あれは宣戦布告だ」と見なしたことによって、今後もNXTにレジェンドやメインロースターの選手たちを登場させ、視聴率を取りに行く戦略に力を入れる可能性もあります。Dynamiteの視聴率にも大きく影響することになるかもしれません。
(Wrestling Observer, Cultaholic)