WWEインターコンチネンタル王座の絶対的王者として活躍し、今や団体のトップスターの1人になったグンター。
インディ時代から名勝負製造機として知られていた彼は、2019年にWWEでの活動を開始してからも素晴らしいパフォーマンスを続けています。
一時はアメリカ移住に否定的な考えでしたが、2022年についにアメリカへ移住し、メインロースターへ昇格。ビンス・マクマホン体制ではその能力が100%評価されていませんでしたが、HHHがクリエイティブを司るようになってからはインターコンチネンタル王座の絶対王者として常にプッシュされるようになりました。
WWEには世界各地から優秀な選手が集まってきており、ロースターは多様性に富んでいます。しかし、オーストリア出身の彼にとって、WWEは遠い存在でした。最新のインタビューの中で、彼はかつてWWEに対して思っていた複雑な感情を語りました。
2005年に初めてプロレスラーとしてのトレーニングを受けた。それから数年間、ヨーロッパ……特にドイツ語圏のプロレスシーンはまだ小さくて、誰も気にしていなかったな。
無料のテレビ番組で放送されることはなく、公衆の目には、プロレスを見る人は「変人」だと思われていた。ほとんどの人は、プロレス界で何が起こっているのかさえ知らなかったよ。メインストリームのエンターテイメント界では、プロレスは話題にならなかった。
だから、WWEは遠い存在だったんだ。例外はいたよ。10年前でも、イギリスからシェイマスやドリュー・マッキンタイア、ステュー・ベネットといった面々が、ヨーロッパ人が初めてWWEへ行って成功したり、何かを成し遂げたりした例外的な存在だ。そして長い間、何もなかった。WWEでの成功は現実的じゃなかったよ。だから、それを目指すな、という話になった。
俺の目標は、プロレスラーとして生計を立てることだった。常にそこを目指していたんだ。プロレスを仕事にしたかった。俺はプロレスに情熱を持っており、ただ退屈で地獄のような仕事はしたくなかった。
年金や健康保険など、何かの用事を済ませるために行った機関や政府機関では、エイリアンのように思われたよ。あなたの仕事は何?という感じで。その時点で、俺はドイツ全土で唯一の職業レスラーだったと思う。
その後、時間をかけて他のすべてが自然と整っていったんだ。インディシーンが大きく変わった。
WWEへ行くのが俺の大きな夢だったわけじゃないんだ。いつか一度、全日本プロレスでプロレスすることの方が、ずっと大きな目標だったしね。