ビンス・マクマホンのTKOエグゼクティブ・チェアマン辞任について、WWE関係者たちがコメントを求められる苦しい状況は続きそうです。
元WWE女性従業員が起こした訴訟は、ビンスから性的虐待&性的人身売買の被害を受けたことを訴えるものでした。ビンスは辞任し、彼女への加害に加わったとされるブロック・レスナーはRoyal Rumbleへの出場が取りやめに。計り知れない影響が出そうです。
今日開催されたRoyal Rumbleの男子ロイヤル・ランブル・マッチに勝利したコーディ・ローデスは、ショー終了後の記者会見でビンス辞任についてコメントを求められ、次のように語りました。
ニュースに関しては、みなさんが読んでいたものと同じことを俺たちも読んだよ。暗い影があると言われたけど、確かにそうだ。
(WWEの親会社)TKO、(WWEのプレジデント)ニック・カーン、そして取締役会はこの問題を非常に真剣に受け止め、すぐに行動を起こした。将来については、まだわからないことばかりだ。でも、我々クルーの基本的な原則は、家族的だということ。ロースターの一員である俺の視点からは、今まで以上にそう思える。
WWEのロッカールームの光景は、これまでに見たことのないものだよ。たいていのプロレス団体のロッカールームは、争いが満ち溢れ、お互いの悪口を言い合い、からかい合い、リング上でお互いに邪魔をするなどのばかげたことが行われるものだ。でも、このクルーはとてもチームワークを重視していて、おそらくそれが要因で、皆がお互いを気にかけ、責任を持っている。
俺は、パフォーマーとして、この業界の困難な時期を経験した。陳腐に聞こえるかもしれないけど、俺の立場にしてみれば、その経験は非常に励みになる。「ねえ、会場に5万人のファンがいるんだ。この週末に彼らにひどい状況やひどいニュース以外の何かを与えたい」という時は特に役立つよ。我々は、それを成し遂げることができたと思う。
これからさらにニュースが出てくるだろう。そして、俺たちもみなさんと同じようにそれを見ることになると思うよ。間違いない。
この記者会見では、HHHも同様の質問を受けましたが、彼は「ポジティブな話題に集中したい」と直接的な回答を避けました。このことには批判の声も上がっていますが、コーディの回答は質問や事態から逃れようとするものではない、という印象です。立場や思惑によって、ビンスについてのコメントは変わってくるでしょう。
(Fightful)