再燃した性的非行・隠蔽スキャンダルによる影響か、ビンス・マクマホンがWWEの親会社TKOのエグゼクティブ・チェアマンの座を辞しました。
元WWE女性従業員による彼への訴訟内容は凄惨なもので、彼女という存在を著しく毀損するような内容です。どこまでが本当なのかは不明ですし、ビンスは徹底的に争う姿勢を見せています。今後、事態がどう進行するかはわかりませんが、はっきりしているのは、ビンスが再びWWEから去った、ということです。
PWInsiderは、ビンス辞任のニュースを知ったバックステージのリアクションを報じています。どうやら、「安堵と喜びが入り混じったリアクションだった」そうで、一部では「彼は自業自得だ」と考えている人もいるようです。
今回の訴訟を受け、Royal Rumbleのスポンサーシップを辞退する企業も現れたことで、団体内に波紋が広がることは予想されていました。しかし、ビンスが訴訟を起こされた翌日に辞任することは誰も予想しておらず、皆の想像以上にことが早く進んだようです。
この出来事は、ビンスの側近たちにも大きな影響を及ぼす可能性があります。2022年7月、性的非行・隠蔽スキャンダルが報じられたことを受けて彼が一時的にWWEから引退した後、彼の側近とも言える存在だったスタッフたちが一斉にWWEから去るという出来事が起きました。しかし、2023年1月、ビンスが大株主の権力を行使してWWEへ強引に復帰したことで、ビンスと共に去ったスタッフの一部も復帰していました。
報道によれば、TKOの親会社であるエンデバーはビンスの側近たちを一掃する可能性があるようです。ある関係者は「ビンスとの関係は、今後、大きなマイナスとみなされる可能性がある」と証言。彼らの運命はエンデバー次第となってしまったようです。
2023年1月にビンスが復帰したことでWWEから去った娘ステファニー・マクマホンの復帰を望む声や、TKOの取締役に就任したばかりのザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)がWWEの新たな顔になる可能性がある、とも噂されています。TKO、そしてWWEの未来はどうなるのでしょうか?
(PWInsider, Wrestling Inc)