先日、AEWはワーナー・ブラザース・ディスカバリーと新たなテレビ放映権契約を締結しました。
2019年の旗揚げから常にAEWの最大のビジネスパートナーだったワーナー。AEWのテレビ番組放送しているテレビ局はいずれもワーナー系列で、今後も蜜月の関係は変わりません。契約規模は、年間1億5000万ドルから1億8500万ドル(約220億円から280億ドル)まで、様々な報道が出ています。
AEWの中心人物として常に番組貢献し続けてきた重鎮クリス・ジェリコは、Busted Open Radioに出演した際に新放映権契約の素晴らしさを語りました。
いわゆる「専門家」と呼ばれる人たちを「馬鹿」に見えるようにしてしまった契約だね。
我々はこの状況を把握していた。状況は常に変化し、視聴率や視聴者数などの数字は上がったり下がったりする。しかし、AEWがライブスポーツイベントとしてもたらす全体的な価値は計り知れないんだ。
だから、これに関わりたいと思う人たちが多いことは分かっていたし、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは我々を手放したくなかったのさ。
設立からわずか5年のプロレス団体に対して年間1億8500万ドルの契約を結ぶというのは、これまでに例のないことだ。
もちろん、WWEがこの世界の基準であり、ゴールドスタンダードだと思うよ。でも、彼らだって5年目にこのような契約は得られなかった。他の誰も経験したことがないんだ。
AEWには良いことも悪いこともある。成長痛だね。それでも、我々はまだとても若い団体だ。そして俺にとって、これは我々に本当のコミットメントがあることを示している。我々はどこにも行かない。トニー・カーンもどこにも行かない。
一部の人たちは悔しがっているようだけど、俺もどこにも行かないよ。AEWのみんなも同じだ。これからの3〜5年間は本当に素晴らしいものになると思うよ。
そして、トミー(・ドリーマー)とブリー(・レイ)も知っているように、AEWが素晴らしいテレビ契約を得られないことほどプロレス界にとって悪いことはない。
AEWが繁栄し、健全であることは、プロレスというビジネス、ファン、そして皆さんにとって最高のことだ。そしてAEWはやり遂げたのさ。
(Wrestling Observer)