2024年1月に始まり、プロレス界に衝撃を与えた元WWE女性従業員によるビンス・マクマホン＆ジョン・ロウリネイティス（ジョニー・エース）＆WWEに対する訴訟。
元女性従業員はビンスやロウリネイティスから性的虐待被害を受けていたと訴えており、ビンスは徹底的に戦う姿勢を見せています。この訴訟が起きたことによる影響は非常に大きく、Netflixのドキュメンタリー番組「Mr. マクマホン：悪のオーナー」の内容も大きく変更されました。
元WWE女性従業員がビンス・マクマホンへの「性的人身売買訴訟」を起こす。ジョニー・エースも関与か…親会社TKO「真剣に受け止める」
2022年6月にウォール・ストリート・ジャーナル誌が報じ、WWEを大きく揺るがしたビンス・マクマホンによる性的非行＆隠蔽スキャンダル。 複数の女性が被害を訴え、WWEとビンスは彼女...
wrestling-now.net
2024.01.26
先日、元女性従業員は訴状の内容を改定し、新たな証拠（テキストメッセージ、ボイスメールの書き起こしなど、彼女が受けたとされる虐待の詳細を明らかにするもの）を提出。改定内容の主なポイントは以下の通りです。
- ブロック・レスナーの名前が明記される
- 初期の訴状では伏せられていた彼の名前がついに明記。ビンスはレスナーとの契約交渉の一環として元女性従業員との性的関係を持ちかけたとされており、彼女はレスナーに自身の性的な写真を送るよう命じられたといいます。
- ビンスが元女性従業員に対し秘密保持契約へのサインを繰り返し求めるボイスメッセージの記録が追加
- ビンスは「この件をマジでクソ急いで処理しないと、俺は完全に詰む」と語っていたとされています。
- 元女性従業員が秘密保持契約にサインしたのは「脅迫または詐欺的な誘導」によるもので、法的には無効だ、とする主張
- ニック・カーン社長の名前が訴状に追加される
- ビンスが元女性従業員に対し「プロデューサーのマイケル・ヘイズとそのクルー向けにポルノコンテンツを作れ」と命令したとする新たなテキストメッセージが発覚
- ビンスがロウリネイティスとビデオ通話しながら、元女性従業員の裸を同意なしに撮影した
さらに悪質な内容が追加されたわけですが、彼女の弁護士は次のようにコメントしています。
改訂された訴状には、ビンス・マクマホンとジョン・ロウリネイティスによる被害女性への性的虐待をさらに裏付ける新たな詳細が記載されている。また、WWEにおけるマクマホンの危険な職場文化の実態を明らかにするものでもある。被害女性は法廷で加害者たちに責任を取らせることを望んでいる。
また、ビンスの弁護士は次のようにコメントしています。
予想通り、改訂された訴状はこれまでの中傷キャンペーンの延長であり、新たなパブリシティ・スタント（宣伝目的の行動）に過ぎない。訴状は事実無根の主張で埋め尽くされており、彼らは法と真実を無視し続けている。
（Wrestling Observer）
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