2023年までAEWで活躍したライアン・ネメスが訴訟を起こしました。
相手取ったのはAEW、AEW社長のトニー・カーン、そしてCMパンク。報道によれば、彼は2023年6月21日にAEWのバックステージで起きたパンクとの口論、暴行、そしてそれに関連する契約違反や「将来的なビジネスチャンスの意図的な妨害」を理由に訴えを起こしています。
ネメスとパンクの確執が表面化したのは2023年6月17日に放送されたCollision初回放送後。ネメスはXでパンクを「史上最もナイーブな男」と揶揄しました。パンクはこれに激怒し、バックステージでネメスに直接問い詰めるなど脅迫めいた行動を起こしました。ネメスは法務担当の幹部メガ・パーリクに対して「パンクから標的にされるかもしれない」と懸念を伝えたものの適切な対応を得ることができませんでした
また、ネメスを含む数名のレスラーがCollisionの収録から突然帰宅を命じられたこともありました。これは「Collisionを仕切っていたパンクがバックステージでのトラブルを懸念したためだ」と報じられています。
パンクとの対立によるブッキングのキャンセルが相次ぎ、「自分は『暗黙の解雇』の対象になったのでは?」と疑問に思ったネメスはパーリクに問い合わせましたが「雇用は継続している」との回答。こうした状況にも関わらず「パンクを煽るプロモ」を求められるなど、AEWが彼とパンクの問題を解決する兆しはありませんでした。
最終的に、ネメスはAEWから「3年分の給与に相当する支払いを引き換えに秘密保持契約へサインする」という取引を提示されますが、AEWはすぐに撤回。これはパンクがAEWから解雇されたのと同時期でした。レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、「AEWはネメスに静かに去ってほしかった。パンクがもうAEWにいないのに秘密保持契約を交わす意味はあるのか?と思ったんだろう」と指摘しています。
当サイトでも過去に取り上げた話題ですが、なかなかひどい話です。訴訟の行方はどうなるのでしょうか…。
ちなみに、ネメスは現在TNAで活躍中です。
ネメスの訴えの詳細はこちら。
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(Wrestling Observer)
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