プロレス界が生んだビッグスター、ハルク・ホーガン。ポップカルチャーに大きな影響を及ぼした彼は、今や賛否両論の的になっています。
近年の彼は、人種差別発言や政治活動などが話題になることが多く、ファンからの印象は変わってきています。それを象徴したのが、2025年1月のNetflix版RAW初回放送での大ブーイングでしょう。
リベラル層の多いカリフォルニアで開催されたこのショーには、親ドナルド・トランプ大統領という点でホーガンとの共通点を持つアンダーテイカーも登場しました。しかし、会場のファンはホーガンにブーイングした一方で、アンダーテイカーには大歓声を送ったのです。政治スタンス以外にも、ホーガンが嫌われる要因があったということを示す出来事でした。彼の全盛期を知らない世代のWWEユニバースも多く、「魔法」が通用しなくなっていることも影響しているかもしれません。
現役WWEトップスターのセス・ロリンズは、子どもの頃からホーガンの大ファンでした。しかし、憧れの存在の過去の発言や姿勢に対し、明確な線引を示しています。十分な謝罪・反省の姿勢がない…。最新のインタビューで、セスはホーガンについて次のように語りました。
彼は自分のエゴに飲まれてる部分があると思う。「自分の作った世界」の中で生きていて、自分の行動が周囲にどう影響するかを理解してない。自分を変えようとする意思が見えないなら、そういうタイプの人間と関わりたいとは思えないよね。
リングでの功績はリスペクトしているんだよ。それは否定しない。でも人間として、俺たちが一緒に過ごすことはないだろうね。本当に考えを改めたのか、きちんと償ったのか、俺には分からない。もしかしたら両方ともしていないかもしれない。
今の状況は、自分の墓を自分で掘ったようなものだと思う。周囲との関係を改善する気がないなら、俺は一切関わらない。
ここまで言わざるを得ないほど、「今のハルク・ホーガン」について思うところがあるのでしょう。彼は再びファンから愛される存在になれるのでしょうか?
(WrestlingNews.co)
あわせて読みたい

