2023年、ビンス・マクマホン主導で取り組まれたWWEの身売りは、UFCの親会社エンデバー買収、そしてWWEとUFCが合併して新会社TKOが誕生するという結果となりました。
TKOの傘下団体として生まれ変わったWWEのビジネスは引き続き好調。RAWがNetflixで配信されるようになったり、ヨーロッパでのPLE開催が次々と実現するほど海外人気が高まったり、国内でもチケットが飛ぶように売れるなど、絶好調です。
しかし、エンデバーという持株会社の影響を直接的に受ける状況に変わったことは、WWEという団体のあり方を大きく変えました。
かつてWWEで上層部の一員として働いていたAEWジェフ・ジャレットは、自身のPodcast番組でWWEの未来について言及。TKOはファンよりも投資家を優先する組織であり、WWEが不調に陥れば何が起きてもおかしくない、と指摘しました。
これは俺自身の見解だけど、ビンスはニューヨークのプロモーター一族の三代目で、彼の決断は全て「ファンが何を求めているか」が基準だった。
今は違う。TKOは投資収益率(ROI)を最大化するために動いている。彼らの御主人様はファンじゃない。投資家なんだ。儲からなくなった瞬間に、彼らはWWEを売る。本当にそれだけの話だと思ってる。「使って、回して、燃やして」の繰り返し。これが今のWWEのビジネス構造だ。
これは非難じゃない。TKOは投資家が求める通りに、正しくビジネスをしている。でも、これはもう「別の会社」だよ。カール・アンダーソンや他の連中が言ってることも同じで、「目が覚めた」ってことだ。今はまだ序章にすぎない。もっと違う方向に進んでいくと思う。
アンダーソンは、Rトゥルースが「高額な年俸」によりWWEから一時的に退団したことについて、「もうWWEじゃない。TKOって会社なんだ」と発言していました。後にトゥルースはWWEへ復帰しましたが、団体の文化が以前とは変わったことを認識している関係者は多いようです。

(WrestlingNews.co)
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