ファミリー路線に舵を切ろうとしているTNAでは、これまでは許されてきた表現の一部が制限され始めています。
先日は故意の流血を禁止する命令がレスラーたちに伝えられました。流血の乱発を避けることで、必要な場面での血の演出がより強い感情的インパクトを持つようにしたい。そして、普段の番組はファミリー層にアピールできる内容にしたい……といった意図があるとされています。

TNAが「流血」を禁止に。レスラーたちの健康やスポンサーへの配慮が理由に
プロレスには流血がつきもの。アクシデントによる流血だけでなく、額などを意図的に切るブレーディングなど、あらゆる形でリングに血が流れます。 流血に対する考え方は団体ごとに異なります。...
そして、Fightfulによれば、TNAは新たに「無断ビンタ禁止令」を発令したそうです。きっかけは5月開催のUnder Siegeでのテッサ・ブランチャードとWWEアリアナ・グレイス戦なのだとか。
この試合中、2人はテッサの強烈なビンタをきっかけにビンタ合戦を披露しました。これがTNA上層部で問題視され、試合翌日に「試合でのビンタは、すべて事前にエージェントの承認を得るように」という通達がレスラーたちへ送られたそうです。このルール自体は以前から存在していましたが、実際には守られていないことが明白となったため、改めて現場に周知したものと思われます。
テッサは、過去に人種差別やいじめ問題が取り沙汰され、TNA(当時はインパクト・レスリング)から退団した過去があります。今回の無断ビンタ禁止令も彼女が原因になった可能性があり、再び団体内で問題児扱いされる可能性もありそうです。
(Fightful)
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