2025年のSummerSlamでWWEに復帰したブロック・レスナー。しかし、彼が抱える問題が解決したわけではありません。
2024年に元WWE女性従業員がビンス・マクマホンを相手に起こした訴訟の中で、レスナーは女性への性加害に加担していたことが暴露されました。これにより、WWEは彼の起用を断念。Royal Rumbleやレッスルマニア40への出場がキャンセルされ、長い沈黙が続くことになりました。一時は「彼は二度と戻ってこないだろう」とも言われていたほどの状態だったのです。
しかし、WWE法務部の判断でゴーサインが出たことにより復帰が実現。多くのWWEユニバースを興奮させ、Wrestlepaloozaでのジョン・シナ戦は野獣健在といった戦いぶりでした。今後も大規模PLEでの活躍が期待されています。しかし、WWE内部では、彼の復帰について意見が割れています。
レスリング・オブザーバーによれば、WWE内部ではレスナーの復帰や契約延長について事前に知らされておらず、意見の対立を引き起こしてしまったそうです。「彼の復帰には強く反対する」と主張する人たちがいたほか、一部の女性スタッフは強い嫌悪感を抱いていたり、「うんざりしている」と表現していたといいます。
また、彼の復帰はSNSやYoutubeでの爆発的な視聴者数を記録しましたが、プロダクションチームを含む一部のWWE関係者は「勢いがあったのは復帰から一週間程度で、その後は数字を全く動かしていない。Rトゥルースとのセグメントは恥ずべきものだった」と主張しているといいます。
性加害疑惑のあるレスナーの復帰に対し、すべての女性スタッフが歓迎できるわけがありません。それがわかった上でWWE上層部や親会社のTKOは復帰を許可したわけですから、不満の声が何らかの変化に繋がる可能性は低いでしょう。
(Wrestling Observer, Inside The Ropes)
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