WWEから退団後すぐにAEWへ移籍したアンドラーデ。WWEは、「彼には1年間の競業回避義務がある」と主張し、AEWは身動きが取れなくなっています。
WWEが彼を解雇した理由は、複数回のウェルネスポリシー違反と規律違反。WWEとしては、これは正当な解雇理由に該当し、彼との契約に記載されている「正当な理由での解雇の場合、1年間の競業回避義務が課せられる」という事項が適用される…と主張しています。
業界内では、「この競業回避義務が有効だとして、その適用範囲はどこまでなのか?」が疑問として残ったままになっています。以前の報道ではアメリカ国内のみ有効とされていましたが、先日アンドラーデは地元メキシコの団体Clashへの出場を「事実上のボイコット」していました。
レスリング・オブザーバーによれば、一部の関係者は「彼の競業回避義務はアメリカ国内のみならず全世界で適用される」と考えているといいます。これが事実であれば、養うべき家族もいる彼はプロレスラーとしての活動を完全に停止せざるを得ません。
一方で、WWEの主張が法的に有効なものなのか…?という点には疑問の声もあり、「AEWやアンドラーデが法的に異議を申し立てれば無効になる可能性が高い」とも指摘されています。その一方で、異議申し立てには莫大な費用と時間がかかるため、エリック・ビショフは「アンドラーデにそんな価値はないだろう」と指摘しています。
いずれにせよ、アンドラーデの苦難は当面続きそうです。AEWとしては、今すぐにでも起用したいところでしょうが…。
(Wrestling Observer)
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