ウィリアム・リーガル卿が「首へのダメージを軽視するな!」と警鐘を鳴らしたことで、年末のプロレス界では危険な技や首の負傷の恐ろしさなどが議論されています。
最近はアーン・アンダーソンも彼と同様の発言をしているように、多くのレジェンドたちが「今のプロレスは危険だ」と訴え続けています。
しかし、ジェフ・ジャレットは異なる視点を持っています。レジェンドが何を言おうと、若手たちは耳を貸さない。大事なのは栄養補給やストレッチなどの予防…。
今のアスリートは進化している。彼らはより大きく、より強い。それは疑いようがない事実だ。俺の考えでは、プロレスのスタイルが逆行することはないよ。そのリズムやスピードもね。
俺たちの世代は単純に違ったんだ。週7日試合をしていたような時代だったんだ。でも今は、ハウスショーはほとんどなくなっている。
それに、確かに俺たちはもっと多くの試合数をこなしていたけれど、トレーナーがいない状態で試合をした回数のほうが、いる時よりも多かったよ。今のAEWには、1大会に最低でも7人はトレーナーがいるからね。
何かがおかしくなってから対処するだけじゃなく、予防的なメンテナンスが必要だと思うんだ。俺が重視しているのは有酸素運動やストレッチだけじゃなく、栄養摂取や事前のケアだね。重要なのはそこだよ。
現役でやっている連中には二つの選択肢があると思う。ケアをせずに放置するか、本当の意味での予防法を見つけること。そうでない限り、リーガルやアーンの言っていることは100%現実になってしまうよ。
ストレッチをして、準備をして、それらを実践する。体に負荷をかけるための準備が必要だと本当に理解することが大事なんだ。
一度チューブから出した歯磨き粉は戻せないんだよ。スタイルを昔に戻そうなんて妄想でしかない。「長期的な影響があるからやりません」なんて言う奴がいる可能性なんて万に一つもないよ。誰もいない。俺たちが彼らの年齢だった時だって、そんなことしなかっただろ。
過激な危険な大技や見せ場、クリエイティブな要素。これらが後戻りすることはないんだ。
ジャレットの意見は現場のレスラーたちの立場に近い印象です。どんなダメージを受けてもいいように準備する。しかし、それでも怪我を完全に防ぐことができるわけではない。こうした意見の対立は今後も見られるでしょう。
(Fightful)
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