先日、AEWのトニー・カーン社長は「WWEとTNAの提携はAEW対策の一つだと思う」と発言しました。
これは、元AEWで現在はTNA所属のマット・ハーディーが同様の推測をしたことを受けたもので、トニーはマットの推測に全面的に同意しました。
実際、WWEとの提携によりTNAの価値は向上し、チケット売り上げも上昇。AEWのクリス・ジェリコが「TNAは世界第2位の団体のようなショーをやっていた」と称賛するほど勢いに乗っています。
しかし、元WCWエリック・ビショフは、自身のPodcast番組で「AEW対策説」を完全否定。WWEとTNAの提携には別の目的がある…と指摘しました。
トニー・カーンは、AEWが「挑戦者のブランド」だと言い張って、自分自身を良く見せようとしているだけだ。つまり、「WWEがAEWを傷つけるためにこうした動きをしなければならないという事実は、彼らがAEWを有力な対抗馬として見ていることを示唆している」という理屈だね。
そりゃ語るには美しい物語だよ。だが現実とは何の関係もない。ただの「ごっこ遊び」だね。私が考える、WWEがTNAとビジネスをする唯一の理由は、将来的にプロレス業界における独占禁止法違反のリスクを少しでも減らすためだ。これは非常に具体的な目的を持った、戦略的かつ法的な動きなんだよ。
AEWが何らかの影響を受けているとしても、それはWWEにとって「料理の添え物」みたいなもんだ。「ところで、TNAとの提携で素晴らしい戦略的成功を収めたぞ。おっと、ついでにトニーが悲鳴を上げてるな」って程度のことさ。それはそれで面白いけどね。
WWEがAEWを「挑戦者」ブランドとして見ているなんて…笑っちゃうね。
ビショフはアンチAEWの代表格として知られています。WWEによるAEW対策が行われていることはおそらく事実であり、トニーも言うように「WCWが調子を上げた時に、WWEが対策を取った」という歴史もあります。ビショフにしてみれば、WCWはAEWよりも圧倒的に格上の団体だという自負があるのかもしれませんが…。
(Wrestling Inc)
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