現代社会はSNSが非常に大きな影響力を持っており、人間の生活や価値観を動かし続けています。
プロレス界とSNSと言えば、ファンとレスラーが交流したり、ファン同士が活発に議論できるというポジティブな面がある一方、一部の迷惑ファンがレスラーに問題行為を起こしたり、それが社会的問題に発展することもありました。

2019年、セス・ロリンズはSNSの悪影響を受け、実生活にも支障をきたすような状況にありました。当時交際していた現在の妻ベッキー・リンチとの関係にも影響が及んでしまうほどの状態で、あやうく多くのものを失ってしまうところだったといいます。最新のインタビューで、彼は当時を振り返りました。
酷い経験をしたけど、最近はなんとかコントロールできているよ。この業界では、悪循環はよくあることでさ。番組で何かアクションを起こすと、観客からすぐに生の反応が返ってくるだろ?でも今は、それに加えてSNSでの反響がある。ネット上で生の反応があって、その数日後には遡って反応が来るんだ。
みんなが分析して、細かく批判し始める。その中から極端な意見が出て、さらに過激な意見が出る。アルゴリズムで拡散されるのは、大抵ネガティブなものか、過激な意見だからな。そうすると「これが現実だ。俺が生きている世界はこれなんだ」って自分を騙し始めてしまう。自分のやっていることに自信がなかったり、クリエイティブに不安を感じている時にそれが重なると、どんどん積み重なっていくんだ。
自分の仕事に対して、本当に嫌な気分になり始めてしまうのさ。2019年頃、私生活にも影響が出ていることに気づいたんだ。彼女(ベッキー)との関係、俺が下す決断、彼女との接し方にな。すべてを台無しにしていたよ。ある時、完全に崩壊する瞬間があって、一歩下がってこう言わなきゃならなかった。「俺は何をやってるんだ? コントロールしなきゃダメだ」ってね。だからそうしたんだ。
その後、コントロールできるようになった。今は昔ほどSNSに時間を費やしていない。アカウントはあるけど、Twitter……今はXか。とにかくあの掃き溜めのようなアプリは削除したよ。捨ててやった。Instagramもやってるけど、コメントは読まない。もう深入りしないようにしてるんだ。
SNS社会において、SNSとどう向き合うか、どの程度時間を費やすかは非常に重要です。アルゴリズムの影響でエコーチェンバーに陥りやすいため、タイムラインには自分と同じ考えの投稿しか表示されなくなり、最終的に極端な意見を持つようになってしまう…というケースは跡を絶ちません。一番効果的なのは、セスのように「SNSと距離を置く」ことなのでしょう。
(Fightful)
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