プロレス団体は、常に多くの負傷者を抱えています。その数をどうコントロールするかが重要です。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、アメリカの大手団体であるWWEとAEWでは、ロースター全体に占める負傷者の割合がだいたい12%で推移してきたそうです。しかし、最近はこのトレンドに変化が見られるとか。
曰く、最近のWWEは負傷者率が8.6%にまで下がる一方、AEWは14.4%と上昇。ここに両団体の特徴がはっきりと現れています。
これが一時的な変化であれば「あの時期はあんな感じだった」で終わる話ですが、このトレンドが定着した場合は「WWEはAEWよりも怪我をしにくい環境だ」という説を補強することになるでしょう。
かつてのWWEは年間200試合以上をこなさなければならない過密スケジュールでしたが、最近はハウスショーの開催数減で選手たちは健康を維持しやすくなりました。一方、 AEWはハウスショーがほとんどないものの、過激な試合が魅力の団体です。
メルツァーは、「歴史的に見れば、両団体の間に有意な差はなかったし、どっちのスタイルがより健康的かという議論はあまり意味をなさなかった。しかし、もしこの状態が年間を通じて続くようなら、この点に関してはWWEの方が優れていると言えるようになるかもしれない」と指摘しています。
(Wrestling Observer)
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