アメリカで開催される”Super J-Cup”には、インパクト・レスリングからクリス・ベイが参戦します。しかし、TNA時代のインパクトに遠征していたオカダ・カズチカの待遇を巡って両団体の間には亀裂が入っており、新日本側は少なくとも2019年上半期まではインパクトに複雑な思いがあったとされています。
ところが、2019年下半期にはインパクトに定期参戦しているTJPが新日本の興行に参戦するようになり、そして今年、インパクトを代表してベイがJ-Cupに出場します。状況は変わってきているのかもしれません。
2020年4月にWWEから解雇された後、インパクトと契約したカール・アンダーソン&ドク・ギャローズは、新日本プロレスにも参戦可能な契約を結んでいます。Fightfulのインタビューの中で、ベイのJ-Cup参戦について、2人と共にPodcast番組やイベントを主催している新日本のロッキー・ロメロは次のように語っています。
彼が参加するということは、明らかにインパクトと新日本の関係を再構築する上で重要なことだと思う。[…]あちこちで小さな一歩を踏み出していると思うな。この先どうなるかはわからないけど、間違いなくいい方向に向かっていると考えているよ。両団体はここ数年間では最も友好的な状態だ。間違いない。そして、これは2人(ギャローズ&アンダーソン)と両団体の関係性の証だ。両団体にとって2人がいかに重要な存在か、そして深いリスペクトがあるかの証でもある。
興味深い発言ですね。ロッキーの立場から「両団体はここ数年間では最も友好的な状態」という発言が出るということの意味は大きいかもしれません。
また、アンダーソンは新日本とインパクトの関係についてこう語っています。
関係は完全に修復されると思うよ。インパクトには(オカダが遠征していた頃とは違う)全く新しい体制があるからね。
俺たちはすべてを修復するために一生懸命働いているんだ。2021年の夏までにはたくさんの大きな出来事が起きていると思う。特に、世界がパンデミックから開放されれば、プロレス界はひっくり返るよ。
新日本とAEW、新日本とROHの関係にも注目が集まる中、インパクトとの関係にも大きな変化が訪れようとしているようです。
(Fightful)