2020年以降、WWEは所属選手を解雇する機会が増えています。その対象は様々で、カート・アングルのようなレジェンドもいれば、ルセフやアンドラーデ、The Revivalのような団体に不満を持っていた選手たち、ブラウン・ストローマンのような「年俸に見合った活躍ができなくなった」と判断された選手まで解雇されています。
昨日、WWEはブレイ・ワイアットを予算削減の目的で解雇しました。報道によれば、このことが選手たちの士気を下げてしまっているようです。
この件について、Fightfulはロースターやスタッフなど約20名へ取材を敢行しました。彼らの多くは「予算削減が目的ではない」と考えているとのこと。ワイアットのグッズはよく売れており、団体に利益をもたらす存在でした。彼らは「予算削減以外の何かがあるのではないか」と感じているそうです。
また、WWEで長年にわたって活躍している選手たちの中にも、「もはや自分の仕事・立場は安全ではない」と考えている選手がいるとのこと。これまでの活躍や団体からのプッシュとは関係なく解雇されるようになった、という考えがじわじわと浸透しているようです。
WWEの大胆な経費削減は団体の内外に大きな影響を与えています。選手たちが安心して活躍できる団体であってほしいので、経費削減を主導している社長のニック・カーンにはうまい舵取りを期待したいのですが……。
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(Fightful, Cultaholic)
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