初代TBS王座チャンピオンに就任したジェイド・カーギル。恵まれた体格を活かしたパワフルな試合を見せている彼女は、試合内容をファンから批判されることもありますが、女性戦線における貴重な存在として重宝されています。
彼女は学生時代にバスケットボールの選手として活躍していました。2019年にWWEのトライアウトを受けた後、ARフォックスらの下でトレーニングを積み、AEWのQTマーシャルがコーチを務めるプロレススクール「Nightmare Factory」にやってきたのです。また、彼女はフィットネスモデルとしても活動しているほか、元MLB選手のブランドン・フィリップスとの間に生まれた1児の母でもあります。
Podcast番組「Mat Men」にゲスト出演した彼女は、AEWと契約する前にWWEからもオファーがあったことを明かしました。それを断り、AEW入りを決断した理由は何だったのか?彼女は次のように語っています。
WWEは私を欲しがっていた。ただ、彼らにとって、私は複雑な感情を抱いてしまう対象だったんだよね。私はプロレスを必要としないから。試合をしなくてもいいし。多くのレスラーたち、特にトライアウトを受ける人たちにとっては、プロレスは絶対に必要なものでしょ。プロレスで家族を養うわけだからさ。ずっとプロレスに身を捧げ、どんなことでもやってきた。
だから、私みたいな存在に対して、彼らはこんなことを考えていたんだ。「我々は君が欲しい。契約しようじゃないか。ただ、心配なこともある。君はこのことをどれだけ望んでいるのだろうか?我々がやっているのは、ただのリアリティショーじゃないからね」って。
(カーギルに子どもがいることについて)彼らは「どうするんだ?」と聞いてきた。その時、私の娘は2歳だった。私は言った、「うーん、オーランドに引っ越さないといけないよね。ありがたいけど、私はお金に困ってないし、子どものために家庭教師や24時間体制のシッターを雇うこともできる」と。でも、彼らはこのことばっかり聞いてくるから、ちょっと気が引けたね。
(夫フィリップスから家族のことを考えるように言われ、)WWEはオファーをくれた。私を欲しがった。でも、私はAEWに行った。ここに来て、経験を積み、落ち着くことができた。[…]引っ越しの必要もないし、自宅のようにくつろげた。
団体のオーナー(シャヒド・カーン)に電話をしたら、彼は私の名前や目標まで知っていてさ。私にとって、それはとても重要なことなんだよ。私はただの頭数の1人じゃない。彼は私が誰なのかを正確に知っていて、そのおかげで安心できたんだ。
WWEスーパースターはハウスショーのために常に全米を旅しなければなりませんが、AEWは今のところハウスショーがないので、家族との時間を比較的確保することができます。そうした環境で活動できることは、彼女にとって必要なことなのでしょう。
個人的には大好きなタイプのレスラーなので、これからもAEWで大暴れしてほしいです。