現在のプロレス界において最も強い影響力を持っているのは誰でしょうか?WWEの最高責任者ビンス・マクマホンがそれに当てはまる人物であることは間違いありません。もう1人選ぶとしたら、それはAEW社長トニー・カーンでしょう。
AEWのトップスターとして活躍しているブライアン・ダニエルソンは、2人と良好な関係を築いている数少ないレスラーの1人です。Podcast番組「The Masked Man Show」にゲスト出演したブライアンは、ビンスとトニーから受けたアドバイスについて語りました。
(ビンスからのアドバイス)これは彼と親しくなる前に教えてくれたことなんだけど、彼が最初に教えてくれたのは、沈黙を有効活用すること、答えを持っていない時は何も言わない、ということ。誰かから質問された時、「えっと、俺たちにできるかもしれないことは……」って感じで、おそらくベストではないことを答えてしまうことがあるかもしれない。そうなるくらいなら、「うーん、ちょっと考えさせてくれないかな」と保留すればいいんだよ。
ビンスと話をしている時、彼に質問をすると沈黙が30秒以上続くことがある。でも、彼はダメな答えを導き出そうとしているわけじゃなくて、その場しのぎの答えを言いたくないんだよ。座ってじっくり考えて、たとえ良い答えを思いつかなかったとしても、「よし、ちょっと考えさせてくれ」と言える能力が、彼にはある。
(トニーからのアドバイス)正確な言葉は覚えてないけど、「君の頭の中からそういう概念を取り去るのに時間をかけないとね」と言われた。つまり、プロレスとはどうあるべきかという、まさにWWE的な概念を捨て去ろうってことだね。「あ、そうなのか」と思ったよ。俺はWWEに11年もいた。「俺はとてもオープンマインドで、枠にとらわれない人間だ」と自分では思っていたんだけど、トニーから「いや、それはとてもWWE的な考え方だよ」と言われてさ。
プロレスの達人にとっても、他の誰かからアドバイスを受けるのはとても大事なことなのでしょう。
(Fightful)