2019年に始まったWWEとAEWのテレビ戦争「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」。水曜日の夜、同じ時間帯にNXTとDynamiteが放送されたこの時期、ファンは両番組のレイティング争いに熱中しました。
結局、戦争に勝利したのはDynamite。視聴者数や視聴率でNXTを上回ることが日常的な光景となり、NXTは放送曜日を火曜日に移動し、争いは終わりました。この敗北により、NXTを率いていたHHHの団体内の地位が危うくなり、彼の権力を恐れる他の上層部がHHH封じに動くようになったとされています。
The Athleticのインタビューに応じたHHHは、競争の素晴らしさを語りました。
競争が競争である限り、それは素晴らしいことだよ。誰もがシャープになる。人はだんだんと怠惰になっていってしまうものだ。競争があれば、自分自身を良くしようと思えるし、良くなることを実感できる。そういうことがあったからこそ、今の我々は以前よりも良い場所にいることができているんだ。
ビジネス全体を傷つけるようなものじゃなければ、どんな競争でもいいと思うんだ。もしあなたが6歳の子どもで、テレビをつけたらプロレス番組が放送されていて、それを好きになる。我々がやっていることに巻き込まれる、ってことだよね。そして、番組内のいろんなことをマネするようになり、番組の大ファンになる。それが我々の収入につながるんだ。
USFLやXFLが立ち上がることで、アメフトの代表とも言えるNFLがマーケットシェアについてパニックを起こすようなものだね。アメフトのファンは増えるんだ。フットボールが好きなら業界内のすべてを追いかけるだろうし、それって素晴らしいことだよ。ただ、NFLが汗をかいているわけではないけどね。
敗れはしたものの、AEWの台頭は間違いなくプロレス界全体が盛り上がるきっかけになりました。それがWWEの利益にもつながるのであれば、HHHにとっても「無意味な敗北ではなかった」ということになるのかもしれません。