誰もが認めるレジェンドレスラー、リック・フレアー。
海外リングで逆水平チョップが使われると、客席から「Wooo!」というチャントが飛んできます。元々はフレアーの逆水平に対するファンのリアクションだったのですが、彼以外のレスラーが逆水平を打った時にも使われるようになったのは90年代中盤からで、ECWのファンがクラシカルなプロレスの代表的存在であるフレアーへの皮肉として使い始めたのが起源なんだとか。プロレスファンにとって、リック・フレアーというプロレスラーの存在はそれほど大きなものなのです。
73歳。彼は1度限りの現役復帰を決断しました。現地7月31日、彼はテネシー州ナッシュビルで開催されるジム・クロケット・プロモーションズのショーに出場するのです。ショーのタイトルは「Ric Flair’s Last Match」。プロレスという業界のあまりにも特殊な成り立ちからして、これが本当に彼のラストマッチになるかどうかはわかりませんが、年齢を考えれば相当なチャレンジです。現時点で、彼が最後に試合をしたのは2011年のスティング戦でした。
ちなみに、WCWの前身団体であるジム・クロケット・プロモーションズは1988年に活動を停止しており、ショーはアメリカのプロレスイベント「Starrcast V」の一部として開催されます。全盛期の団体を率いていたジム・クロケット・ジュニアは2021年に76歳で亡くなっており、弟デヴィッドが5月15日に「Jim Crockett Promotions」の商標登録を申請しました。
復帰にあたり、フレアーはジェイ・リーサルとのトレーニング映像を公開しました。きちんと受け身を取っているのはさすがです。
Like I Said- It’s All About The Fundamentals. If You Can’t Punch, You Can’t Kick, You Can’t Work! WOOOOO! @TheLethalJay pic.twitter.com/1DxzGvQHab
— Ric Flair® (@RicFlairNatrBoy) May 13, 2022
TMZの取材に応じた彼は、健康状態や復帰の理由を明かしました。
身体に痛いところはないんだよ。健康上の問題があるのはもちろん分かっているが、40人の医師に復帰について尋ね、1人の医師の言うことしか聞かないことに決めた。正しい答えをくれる人だとは限らないけど、一番安心できる医師だよ。
現役最後の2〜3試合はまったく納得がいってなくてね。ここ1年、我慢できなかったんだ。
復帰に向けたトレーニングは、ジョン・シナのパーソナル・トレーナーを務めるロブ・マッキンタイアと一緒に行っているとのこと。70代で試合をする、という非常にハードなチャレンジに向け、努力を重ねているようです。
100%の力で走ることはできないよ。でも、80%とか、85%でなら走れるようになる。
(TMZ)