2016年に初参戦して以来、新日本プロレスのファンから愛されるレスラーとして最前線で活躍し続けているウィル・オスプレイ。ユニット「UNITED EMPIRE」のリーダーとして、試合だけではなく発言の内容でもファンを楽しませてくれています。
彼ほどの才能があれば、WWEで大金を稼ぐことだって不可能ではないでしょう。業界最大手のプロレス団体であるWWEでスターになりたい、稼ぎたい、地位や名声を得たいと考えているレスラーは少なくありません。
しかし、彼自身にはそうした意志はないようです。Podcast番組「WRESTHINGS」にゲスト出演した彼は、WWEについて思うこと、そして新日本プロレスへの愛を語りました。
WWEに行きたい、という願望はまったくないんだ。WWEのプロダクトだったりとか、そういったものは好きでも嫌いでもないんだけど、喜んで宣言したいのは、俺のライフスタイルとして、ビッグスターになりたいと思ったことがないってことでさ。
日本では、ツアーに出た後、家に帰ることができ、家族との時間を作ることができる。俺と2日以上一緒に過ごしたことがある人は、俺にとっては家族なんだ。母も父も大好きだし、そのことを恥ずかしいとは思わない。おじいちゃんもおばあちゃんも愛しているし、彼らのためならどんなことをしてても尽くすよ。俺が「この人は家族だ」と思えるような友人関係の中に入っている人にも同じように尽くせる。プロレスから離れて、そういう生活を送ることができるのは、俺にとって重要なことなんだ。俺のことを育ててくれた父やおじいちゃん、母のような人間にいつかなりたいからね。
新日本での活動は充実しているし、プロレスに集中することができる。ガールフレンドと寝た男がいるだとか、結婚式だとか、忍者に誘拐されるだとか、そういうストーリーはない。傍から見れば、俺は空中技とかをたくさんやってる男だけどさ、それはわかってるんだけど、俺はレスラーだし、プロレスのことが好きなんだ。
三角関係のアングルも嫌いじゃないんだよ。でも、ゴングが鳴って2人の人間がプロレスをして、素晴らしい物語を語っている時ほど素晴らしいものはない。ゴングが鳴った後で繰り広げられる光景を見て、「これはすごい」か「次の試合が待ちきれない」という、どちらかの気持ちになるだろ?
新日本での活動を通して、俺は団体への愛を育んできた。内面的にも外面的にも、新日本は俺に信じられないようなことをしてくれた。感情的、精神的、肉体的にね。試合はとても大変で、身体を壊してしまったけれど、新日本のみんなは俺の面倒を見てくれた。その点では、新日本には愛しかないね。
深い愛情が献身に繋がっているのでしょうね。オスプレイにとっても新日本にとっても、Win-Winの関係です。
(Fightful)