2010年代後半に新日本プロレスでAEW設立の直接的なきっかけとなる活躍を見せたケニー・オメガ。その代償は大きく、満身創痍で戦い続けた彼の身体はボロボロです。
2021年11月から長期欠場に入っている彼は今だに復帰時期が未定となっており、いつ再びリングに上がることができるのかは誰にもわかりません。
身体のコンディションも100%に戻らないことを覚悟し、それでも復帰に向けた準備を続けているケニー。ゲームイベント「CEO」のTwitchチャンネルに登場した彼は、復帰後の野望や、ファンに思い出させたいプロレスの一側面などについて語りました。
“ハングマン”アダム・ペイジとのストーリーは全体的に自身を持って取り組んでいたんだ。あれは人の命についてのお話だった。プロレスが進化するにつれて、こうしたストーリーラインは減ってきているように感じるよ。ただの筋肉の塊となって、どちらかがぐちゃぐちゃになるまで壁に投げつけあうようなスタイルもプロレスの1部だけど、俺にはもうできない。ペイジとのストーリーの中で、そういうのはもうやめようと思ったんだ。
キャラクターや身体的な存在が重視されなくなった時代だ。リング上で命知らずなアスリートになるのは難しいことではあるんだけど、プロレス界には才能あるアスリートがたくさんいるから、そっちのルートを辿るほうが簡単なんだよね。実は。
多くのファンにとって、満足感がピークに達するのは、良いストーリーラインと、ストーリーが精算されることだと思う。そのことを忘れてしまったファンもいるかもしれないけど、ファンにそのことを思い出させるようなチャンスがほしいね。またリングで活躍できることを祈ってるよ。
激しいスタイルに身を投じながらも、ストーリーテラーであることへの誇りを公言するケニー。今後はストーリーテラーであることへの比重を高めるつもりなのでしょう。身体のこともありますし、無理のない範囲で頑張ってほしいです。
それにしても、ケニーのこれまでの活動を考えると、こうした発言が出るのは感慨深いというか…。