2022年2月、AEWでジョン・モクスリーと対戦予定だった元WWEブライアン・ケンドリックは思わぬ形で出番がキャンセルされてしまいました。
2011年と2013年に公開された彼の動画が発掘されたのです。2011年の動画で彼が語っていたのは新世界秩序陰謀論。イルミナティが世界を支配している、ロスチャイルド家やロックフェラー家を含むイルミナティ13血流が交配を続けている、イルミナティとシオニスト(ユダヤ民族主義者)が世界の終わりに関係している、ハイチ大地震にユダヤ系の陰謀が…といった内容です。2013年の動画では、911陰謀論やホロコーストの過小評価が語られていました。
動画が話題になったことを受け、トニー・カーン社長はケンドリックの出場をキャンセルしました。ケンドリックは声明を発表し、公開していることを明かしました。
私は、誰かに被害が及ぶことも考えず、あまりにも下劣な発言を撒き散らしてしまいました。この後悔を一生背負って生きていくことになります。私のせいで生まれてしまった痛みについて、本当に申し訳なく思っています。
そんな彼にもセカンドチャンスが与えられるかもしれません。先日開催されたWWEのPPV「Survivor series」で行われたロンダ・ラウジーとショッツィのシングルマッチで、ジェイソン・ジョーダンと彼がプロデューサーを務めたのです。
これをきっかけに再びプロレス界に居場所を見つけられるか?YouTube番組に出演した彼は、「若い頃の自分にどんなアドバイスをするか」と言う質問に対し、次のように答えました。
自分の人生を変えたくはないから、アドバイスはしないよ。子どもたちが俺の失敗から学ぶ手助けをしたい。AJスタイルズみたいになりたいとも思わないよ。俺は俺の道を歩んでいる。
俺が伝えたいのは、言い訳は許されないってこと。やるべきことをやらなきゃね。若い頃の自分に伝えることがあるとすれば、俺の場合、態度や「うぬぼれ」が何度も失敗を招いてきた、ということだね。
(Fightful)