先日、AEW社長・ROHオーナーのトニー・カーンがROHのHonorClub再開を発表し、ウィークリー番組の放送が2023年から復活することが明らかになりました。
AEWの兄弟ブランドとなったROHの番組復活はポジティブなことです。レスラーたちは注目される活動の場を得ることができ、経験を積むことができます。しかし、HonorClubでの配信ということは、テレビ局で放送される番組にすることはできなかった、ということを示唆しています。
AEWはワーナー・ブラザース・ディスカバリー系列のテレビ局TBS&TNTで番組を放送しており、ワーナーとは蜜月の関係にあります。ワーナーはAEWのコンテンツに満足しており2023年末で終了する現行のテレビ放送契約にある1年間のオプションを行使することが有力視されています。
AEWにとっても、ワーナーとの良好な関係によって莫大な収入を得ることができ、ロースターを充実させることができるのです。カーン一族は大富豪ですが、スポンサーの存在は不可欠です。
レスリング・オブザーバーによれば、ROHのウィークリー番組は、ワーナー系列以外のテレビ局で放送することを模索することもできたそうです。それが実現しなかったのは、カーンからワーナーへの忠誠心を示し、AEWのテレビ契約更新の交渉に挑みたかったからなのだとか。
トニーの意思は理解できます。彼にとって、ワーナーこそが最も重要なビジネスパートナーなのですから。ただ、ROHの「テレビ番組」が復活しなかったのは残念ですね。テレビ契約更新のタイミングで何かが起こる可能性はありそうですが…。
(Wrestling Observer, Cultaholic)
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