シリア系カナダ人のサミ・ゼインは、チャリティ活動「Sami For Syria」を通してシリアへの医療支援などを行っています。
以前、バンを改造した移動式クリニックをシリアへ2台提供しました。先のトルコ・シリア大地震の被災地で、このクリニックは活躍しているようです。彼の活動は地元の人々の安全な生活に貢献しています。
しかし、WWEはシリアと政治的に敵対するサウジアラビアとの関係を強化する方針を取っているため、WWEにおけるシリアの扱いは慎重です。サミはサウジ大会に出場しませんし、昨今噂されている「サウジ政府系ファンドPIFによるWWE買収」が実現すれば、彼の活動に制限がかかるのではないか…という懸念もあります。
Podcast番組「Busted Open Radio」にゲスト出演したタイタス・オニールは、サミがシリアへの支援活動を始める前に、彼から相談を持ちかけられていたことを明かしました。
今の世代のWWEスーパースターたちは、団体の外側で自分たちの物語を制御することができるし、自分自身の力でインスピレーションを生み出したり、刺激的な変化を起こしたいと考えている。自分たちのプラットフォームで、何かをするための刺激をみんなに与えたり、何かを変えたりね。
ここ数ヶ月間、サミ・ゼインはプロレス界で最もホットな存在だ。昔、彼から「なあ、何かを始めようかなと思ってるんだけど」って相談されたのを覚えているよ。彼がシリアのプロジェクトを始めたいと思っていた頃(2017年)の話だ。「シリアに支援することで、ヒートを買ってしまったりしないだろうか?」って聞かれたんだよ。俺にすべてを説明した後で、「問題になるかな?」と。
俺は言った。「もし、自分が信じるもののために、重要で前向きな変化をもたらすようなことをすることによって誰かが起こるような団体なら、そんなところで働く必要はないよ」って。これは、俺がいつも思っていることだ。WWEのコミュニティ・チームとの仕事以外に、誰かを助けるためにやりたいことができないのなら、俺にとってWWEは働くべき場所じゃないと思う。
俺たちスポーツ・エンターテイナーは、どの団体で活動しているにしても人間であることに変わりはない。俺たちは理由があってこのプラットフォームを得たのだから、プロレスだけじゃなくて、社会全体のために、プラットフォームを最大限に活動していかなければならないんだよ。
オニールは素晴らしいですね。サミの背中を押し、それが今回の大地震で人々の安全を守ることに繋がったのです。2人の意志や行動はセレブリティのあるべき姿だと思います。
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(Fightful)