日本のプロレス界において、外国人レスラーが活躍するのは大変なことです。
日本人が運営し、日本人が団体の顔として活躍している環境で、外国人レスラーが団体の頂点に立つのは並大抵のことではありません。言葉や文化の違いは大きな壁として立ちはだかり、それが原因でなかなか活躍の機会に恵まれないこともあります。
新日本プロレスのバッドラック・ファレは、こうした状況を受け入れながら日々活動しています。最新のインタビューの中で、彼は2018年のBullet Club分裂騒動の最中で誕生した生え抜き側の内部ユニット「BC Firing Squad」とThe Eliteの試合がある時期を境になくなったことを振り返る中で、外国人レスラーが日本で活動することの大変さを語り巻いた。
(Firing SquadとThe Eliteの対戦が「機会を逸した」とするインタビュアーに対し)こういう話をするのは嫌なんだけど、俺にとって、被害者を演じるのは簡単じゃないからね。
俺は、出身地や肌の色の違いでキャストされたり、脇に追いやられたりしながら育った。俺はそれを受け入れ、「どうでもいい」と思うようになったよ。だから、俺たちはプッシュされたり、タイトルを獲得したりすることがない。日本ではそれが当たり前のことなんだ。そのことは理解しているから。彼らにとっては当たり前。目の前で完全な人種差別することだってあるが、それが普通なんだ。それがカルチャーなんだよ。カルチャーがそうである以上、こういう扱いは予期されることだ。「中間」は存在せず、俺たちは白人か黒人のどちらかでしかない。
傷つくけど、それに耐える方法を学び、できる限り前に進まなければならない。タマ・トンガはIWGP世界ヘビー級王座を手にできるはずだと思うけど、思うんだけど、こういうカルチャーがある以上、実現するとはなかなか思えない。
(Fightful)