プロレスは、基本的に大会や番組に出場するレスラーたちの活躍を見て楽しむものです。
しかし、この世界には業界の舞台裏をファンに伝えるメディアの存在がある種の伝統として存在し、こうしたメディアをアメリカのプロレス界ではDirt Sheetと呼びます。レスリング・オブザーバーやFightfulがその代表的な存在で、特にオブザーバー主催のデイブ・メルツァーの存在はプロレス界に大きな影響を与えてきました。
彼らが報じる舞台裏はファンの「副読本」のようなもので、レスラーたちがリングの内外で物語るストーリーをより楽しむための知識だという受け止め方もあります。その一方で、舞台裏を報じることへの批判の声があるのも確か。Dirt Sheetへの考え方は人それぞれです。
WWEやAEWなどで活躍したベテランレスラーのボビー・フィッシュは、舞台裏に注目が集まりがちな現代のプロレス界について、Inside The Ropesによるインタビューの中で苦言を呈しました。
みんなが興味を持って追いかけるべきなのはストーリーであって、「そこで何が起きているのか、何が行われているのか」だよ。でも、みんな時間と労力を…その認識はどうあれ、舞台裏で起きていることに費やしている。よくわからないが、俺はいつの間にかプロレス界が間違った方向に進んでいると感じているよ。
また、舞台裏の出来事や人間関係などがよく話題になるレスラーで、フィッシュが過去にリング上での技術を批判したことのあるCMパンクについて質問された彼は、次のように答えました。
一緒に仕事をする人を全員好きになる必要はない。俺がプロフェッショナルじゃなくなることはないだろうが、「何がプロフェッショナルで、何がそうではないのか」は見る人の考え方によると思うな。
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