プロレス界には多くの技が存在しますが、逆水平チョップの魅力は一言で語り尽くせないものがあります。
会場内に響き渡る音。技を受けたレスラーの胸元が赤く、時に紫色に染まるという視覚的効果。誰がどう見たって「痛い」と感じるダメージの高さ。逆水平チョップの名手は多数存在しますが、それぞれやり方が異なるのも面白いところです。
WWEでインターコンチネンタル王座の絶対的王者として活躍するグンターは、間違いなく現役トップクラスの逆水平チョップの名手。音もダメージも、観客が思わずのけぞってしまうほどのレベルです。
20年近いキャリアの中で、彼は世界中のプロレスラーと対戦してきました。最新のインタビューの中で、彼は「一番凄いと思うチョップの使い手」について語りました。逆水平チョップに限定しない、広義の「チョップ」の使い手の話です。
一度、相手のチョップで驚いたことがあるんだよ。まだドイツで活動していた頃のことだ。
ペンタゴン・ジュニア(AEWペンタ・エル・セロ・ミエド)との試合中、俺が彼にチョップをして、彼もやり返してきた。そしたら、俺の胸元はすぐに出血したんだ。
「なんじゃこりゃ、何が起きてるんだ」って感じだったね。メキシコ人選手の中には、まるでムチのようなチョップを打つ人たちがいる。彼らのほとんどがオーバーハンド・チョップの使い手だからね。あれは痛い。嘘はつけないよ。
このチョップですね。強烈です。
グンターとペンタが対戦したのは、2018年6月10日のwXw「World Tag Team League」の1度だけ。ティモシー・サッチャー&グンター(当時のリングネームはウォルター) VS ルチャ・ブラザーズ(ペンタ&レイ・フェニックス)というカードでした。
たった1度の試合でこれほど強烈な印象を残すということは、よほどの衝撃があったのでしょう。