11月3日のDDT両国国技館大会への出場が発表されたAEWのケニー・オメガ。新日本プロレスではなくDDTへの参戦ということにモヤモヤしているファンもいるようですね。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーがラジオ番組でケニーと新日本についてこんな話をしています。これはあくまで外部の人間が語った情報であることに留意してください。
まず、新日本側はケニーに今後の日程について問い合わせすらしていないそうです。ケニーとAEWが交わした契約では、ケニーは新日本に参戦することが許可されています。しかし、それが現実となるには解決しなければならない問題がいくつもあるようです。
ケニーを呼びたい人もいれば、そうじゃない人もいる。よくあることだよ。私は誰がどっちの側にいるのかまでは知らない。議論はされているが、新日本はケニーに接触しなかった。
7月、新日本はアメリカ・ダラスでG1 CLIMAXの開幕戦を開催しました。メルツァーによれば、そこにケニーを呼ぶプランもあったようですが、やはり実現しませんでした。
ダラス大会にジョン・モクスリーが出場しなかったことを覚えていますか?彼が出場できなかったのは、AEWが許可しなかったからだとされています。AEW社長のトニー・カーンは、所属レスラーが新日本のアメリカ大会に出場することを許さなかった。たとえ新日本からケニーに対してオファーがあったとしても、AEW側がストップをかけた可能性が高いのです。
カーンの考え方は、「我々の選手を彼らの国に送る。もし彼らがアメリカに来た場合は、我々の選手は使わせない」というものだ。
新日本側のケニーに対する考え、そしてAEW側の方針。ケニーの新日本参戦において、何よりも重要なのは前者でしょう。クリス・ジェリコとジョン・モクスリーが新日本に求められる一方で、2010年代後半の新日本を引っ張ってきたケニーは求められていない、と。
繰り返しになりますが、これはメルツァーが語った”Story”です。話半分に聞いておく程度がちょうどいいでしょう。
(Wrestling Observer, 411MANIA)