AEWは、メキシコを拠点とする2つの団体と友好関係を築いています。
団体設立当初からAAAと密な関係を築き、最近は老舗団体CMLLとのビジネスを強化しています。しかし、CMLLとAAAは非常に険悪な関係にあり、ガチな「禁断の扉」があることは周知の事実です。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、CMLLがAEWに対して「CMLLのルチャドールが出演するテレビ番組には、他団体で活動するメキシコ人ルチャドールを出演させないこと」という条項を要求したと報じています。
この件について、AEWに所属するメキシコ人ルチャドールたちがAEWトニー・カーン社長に対して「怒っている」とも報じられています。AAAとのパートナーシップではこうした措置は一度もなかった、というのが怒りの理由なのだとか。また、ペンタ・エル・セロ・ミエドが「CMLLのルチャドールが出演するから」という理由でDynamiteやRampageに出演できなかった、とも報じられています。
しかし、この報道に対し、Fightfulは「完全に誤りだ」と指摘しています。現地1月31日に放送されたDynamiteにはCMLLのルチャドールたちも登場しましたが、メキシコ人のコマンデルが試合に出場したことがその根拠に挙げられています。また、ペンタが番組に出演できなかった理由はCMLLではなく、「移動上の理由」だったとも指摘しています。
とはいえ、Fightfulは「CMLLのルチャドールたちがAAAに参戦しているレスラーたちとのアングルや試合を組まれるべきではない」と指摘しています。1992年、CMLLのブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャが一部の若手ルチャドールたちを引き連れて退団し、AAAを設立したことで、両団体の関係は険悪になっています。
AEWのフロントオフィスで働き始めたロッキー・ロメロは両団体の「禁断の扉」が開かれることを望んでいますが、道のりは険しそうです。
(Cultaholic)