WWEの看板選手として活躍するローマン・レインズ。
彼を中心としたBloodlineのストーリーは、まさに現在のWWEの根幹を成しています。彼なしのWWEを考えるのは難しい状況で、彼のパフォーマンスが素晴らしいからこそこうした状況が生まれていると言えるでしょう。
彼を支えるポール・ヘイマンは、最新のインタビューでクリエイティブの観点から「ローマン・レインズ」を分析しました。
ヘイマンは、レインズに対して映画界の金字塔『地獄の黙示録』(1979)を見て参考にするように勧め、その結果、名優マーロン・ブランドが演じたカーツ大佐がレインズのキャラクターに大きな影響を与えるようになったそうです。
トライバル・チーフとしてのローマン・レインズのキャラクターは、『地獄の黙示録』のマーロン・ブランドからインスパイアされたんだ。
彼がトライバル・チーフプレゼンを始めた頃、俺はレインズに何度も『地獄の黙示録』を観させた。それがあのキャラクターの核心だと思う。自分の島を征服した偉大な戦士さ。俺たちはそれを『関連性の島』と呼んでる。今や、WWEユニバース、つまりファンやロースターの全員が、トップスターである彼を見て指針を求めるんだ。
『地獄の黙示録』で、ブランドは自分を神のように見せた。俺たちはそれをトライバル・チーフと呼んでいる。そして、島の全員がブランドに頼って指導や知恵、生活の糧を求めた時、「約束の地、関連性の島へと導いてくれ」となるわけだよ。
彼は、みんなの人々のリーダーであるという責任、義務、責任感を重く感じつつ、みんなをとても軽蔑していた。マーティン・シーンが彼を殺し、本を開いた時、ブランドが演じたカーツ大佐は「爆弾を落とせ、全員を殺せ」とメモしていたことがわかるんだ。
彼は、初めは指導を求める人々を軽蔑し、その後、その義務が彼にとって耐えがたいものになった。それがローマン・レインズの悪役としての要素だ。彼は「私を認めろ」と言い、認められたら、「また一人、俺が責任を持たなきゃいけない奴が増えた」というわけだ。
アメリカンプロレスを楽しむ上で、ハリウッド映画の知識はとても役立ちます。レッスルマニア40では、開催地フィラデルフィアを舞台にした映画『ロッキー』に関連した演出があるでしょう。
(Fightful)