先日放送されたDynamiteでは、2023年のAll InのバックステージでCMパンクとジャック・ペリーがケンカする映像が公開され、賛否両論を巻き起こしています。
ネット上ではあらゆる反応が見られましたが、その中に「映像が流れた時、実況アナウンサーのトニー・シヴァーニは嘆き悲しむ表情を浮かべていた。あれはリアルな感情だ」と推測した上で、ウィル・オスプレイによるHHH批判のインタビュアーを務めたルネ・パケットの困惑した表情とシヴァーニの表情はこの回を象徴するものだった…と批判する意見もあります。
シヴァーニはかつてWWF(WWE)のライバル団体だったWCWで実況アナウンサーとして活躍していたことがあり、WCWがどのように崩壊していったのかを間近で見ていました。今のAEWに、かつてのWCWのようなものを感じているのでは…。そう考えるファンがいたのも頷けます。
とはいえ、実際のところ、彼はなぜあのような表情を浮かべていたのでしょうか?Podcast番組の中で、彼はその真意を説明。映像への反応ではなく、「ヤング・バックスはクソだ」という反応をファンから引き出すことが目的だったそうです。
俺のあの表情は…ヤング・バックスがクソ野郎だってことに、もっと火をつけようとしてたんだ。流れた映像に対する反応じゃないよ。だって、どうでもいいことだからな。
俺はAEWにも、トニー・カーン社長にも怒ってないし、AEWがあの映像を流したことに腹を立ててもいない。俺はあの場面のアングルにのめり込もうとしていただけなんだ。
つまり、ヤング・バックスがFTRについてグチグチ言って、握手したがらず、くだらないことで時間を無駄にしてるってことだよ…。正直な話、あの映像のことは気にしてない。俺の人生には何の影響もないからな。
「お前らが流した映像は、AEWにとってのfinger poke of doom(1999年にWCWで起きた事件。WCWの凋落を象徴するものだ、という評価が一般的)のようなものだ」って言う人もいるみたいだね。でもな、そう思うのは、君たちがそうなることを望んでるからだ。AEWに失敗してほしいということだろう。
俺はAEWとWCWの両方にいたけど、AEWをWCWと比べることは絶対にできない。そうしたいファンもいるかもしれないし、「そう考える自分は正しい」と思ってるかもしれないけど、間違ってるよ。AEWをWCWと比べることはできない。俺は両方にいたけど、君たちはそうじゃないだろ。
かなり強いメッセージですね。ここまで言いたくなるほど、最近のネット上でのAEWに対する評価や認識に憤っているのでしょう。
( Wrestling Observer)
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