イギリス大会All Inのメインイベントで対決したスワーブ・ストリックランドとブライアン・ダニエルソン。
AEW世界王座のチャンピオンとして活躍していたスワーブは、「負けたらフルタイマーとしての活動終了」という条件を飲んで試合に挑んだブライアンに圧倒的な強さを見せつけ窮地に追い込みましたが、ブライアンがしぶとく反撃を続けて勝利。スワーブは王座を失ってしまいました。その後、ALL OUTでのハングマン・アダム・ペイジとの壮絶なスチール・ケージ・マッチにも敗れた彼は、しばらく休暇を取ることになっています。
オカダ・カズチカ級の内容の新契約に合意し、AEW屈指の高給取りレスラーになった彼は、今後も団体の顔としての活躍に期待がかかります。All Inでその実力を味わったブライアンは、最新のインタビューでスワーブの能力を絶賛しました。
All Inのスワーブは完璧だったね。彼は本当に素晴らしいよ。最近、彼はAEWとの新契約に合意した……これは、アメリカに2つの巨大なプロレス団体があることのメリットの1つだ。WWEは、彼の価値を見出すことができず、手放したんだからね。
今の彼を見れば、「誰がこんなにすごいレスラーを手放すんだ?」と思うだろうね。WWEでの彼は、単に最高の自分になる機会を与えられなかっただけだ。
もちろん、これはAEWでも起こり得ることで、「ああ、WWEはひどい団体で、選手たちに最高の自分になる機会を与えない」と聞こえるようには言いたくない。WWEで成功できる人もいれば、AEWでこそ成功できる人もいる。両方の場所で成功する人もいれば、十分に活用されない人もいる……というだけの話だよ。
これがアメリカに2つの巨大な団体があることの利点だ。誰かがあなたの価値を見出さなくても、別の場所で試すことができるのさ。
そしてスワーブは、プロフェッショナルの中のプロフェッショナルだ。彼とクラウディオ・カスタニョーリ、そしてサモア・ジョー……何を頼んでも、彼らは躊躇なくやってのける。
彼が自身のプロレスラーとしての技量をみんなに示すことができた方法に、俺は本当に感銘を受けているんだ。プロレスラーとしても、人間としても、言葉では言い尽くせないほど称賛したいよ。
(Wrestling Observer)