2018年初頭にWWEと契約し、NXTの顔として活躍していくことになったリコシェ。
長年の夢だったWWEでの活躍を実現させた彼ですが、一定の人気を博し、チャンスも定期的に与えられていた一方で物足りなさも感じていました。WWEのクリエイティブ・プロセスを超える何かをしたい、自由を得たい…。
かつてインディシーンで同じ釜の飯を食べた仲間たちが多く在籍し、クリエイティブの自由がある程度保証されるAEWは、彼にとって理想的な環境でした。2024年8月に移籍した彼は、現地10月2日放送のDynamite5周年記念番組で新日本プロレス時代のライバルだったウィル・オスプレイの持つAEWインターナショナル王座に挑戦します。
クリス・ジェリコのPodcast番組Talk is Jerichoに出演した彼は、2018年初頭のWWE移籍を振り返りました。RAWやSmackDownに興味はなく、NXTこそが自分の行くべき場所だと思っていた彼は、この時にAEWの構想が存在していたら、決断は変わっていただろうと断言しています。
ルチャ・アンダーグラウンドが終わった頃、WWEのキャニオン・シーマンという人物が俺に連絡をくれた。当時のNXTはBlack and Gold Eraの全盛期で、サミ・ゼインVS中邑真輔とか、フィン・ベイラーやUndisputed Era、アリスター・ブラック(マラカイ・ブラック)もいた。セザーロやケビン・オーエンズもWWEにいたしね。
NXTこそが「行きたい」と思った唯一の場所だった。RAWやSmackDownには行きたくなかったんだよ。結局、NXTでは9ヶ月くらいしか活動できなかったけどね。すぐにRAWへ昇格したから。ジョニー・ガルガノ、アリスター・ブラック、そしてトマソ・チャンパと同じタイミングだった。
俺は運が良くて、最初からかなり良い条件でWWEと契約できた。その条件の良さに惹かれたんだ。断ることができないほど良い条件だった。
でも、あの時にAEWの構想や計画が少しでもあったなら、俺は間違いなくそっちを選んでいたよ。
(Cultaholic)