AEW社長トニー・カーンの父であり、世界的な億万長者として知られるAEWオーナーのシャヒド・カーンが、WWEとAEWの争い「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」について語りました。
AEWのはじまりについて
まず、カーンは団体創立のきっかけを語っています。
プレミアリーグ・フラムFCやNFLジャクソンビル・ジャガーズのオーナーであるシャヒドがプロレスビジネスに取り組んだ理由は、息子のカーンが大のプロレスファンだったからだといいます。
すべては、私の息子トニーから始まりました。彼のアイデア、情熱、長年のプロレスファンとしての彼の意欲であり、私は金銭的に彼を支えてきました。
彼は、私たちがやるべきだと言い続けました。そして、ここに、私たちがそれをすべき理由があります。[…]第一印象を作り出すチャンスは一度だけ。しかし、彼のアイデア、情熱、やる気は素晴らしいスタートを切っています。
WWEとの争いについて
AEWを支えているファンの中には、プロレス界に不満を抱く者も少なくありません。彼らはAEWがWWEと競い合うことでプロレス界がより良くなることを望んでいます。
シャヒドは、AEWがWWEと競合するためにここにいるのではなく、AEWが独自に行動することが重要であると語りました。
WWE社は素晴らしい会社だが、われわれは競合しているわけではありません。90年後半のプロレス最盛期には、1000万人のファンがいました。現在は200万人まで減っています。だから私たちは、積極的にプロレスを見ていないファン、率直に言って、その中でも特に若いファンに注目しています。競争は誰にとっても良いことですが、AEWが自分たちの仕事をすることは非常に重要です。
レスリング・オブザーバーによれば、ウィークリー番組”Dynamite”初回放送は多くの若者の視聴者を獲得することができました。しかし、先週の第2回はその数字が大きく下がってしまったのです。「毎週Dynamiteを見る」という視聴習慣を植え付けることには失敗したものの、ショー自体の評判はよく、総視聴者数はNXTに大差をつけています。
若いファンを獲得するというのはWWEにとっても優先事項で、RAWのエグゼクティブ・プロデューサーを務めるポール・ヘイマンはリコシェを「若者を引きつける魅力がある」と高く評価していると報じられています。
AEWにはAEWの、WWEにはWWEの目標を達成してもらい、その結果プロレス界がより良くなればいいですね。
(参考: Wrestling Inc, Yahoo! Finance)