AEWのトップスターとして活躍するスワーブ・ストリックランド。2019年から2021年まで「アイザイア “スワーブ” スコット」のリングネームで活躍していたWWE在籍時は、ファンを沸かせるパフォーマンスを披露する一方でチャンスを得られず、待遇への不満を抱えていました。
HHHやショーン・マイケルズのお気に入りになれなかったことが、WWEでのキャリアが失敗に終わった理由…。そう考えている彼は、実力を受け入れてもらえない、正当に評価されないことに憤っていました。最新のインタビューで、彼はWWE時代の忘れられないエピソードとして、205LIVEでドリュー・グラックと対戦した時のことを振り返りました。
この試合はSmackDownの収録後に行われ、2人は会場のファンを熱狂させました。そのパフォーマンスはシャーロット・フレアーやベイリー、コフィ・キングストン、サモア・ジョーらから絶賛されたといいます。
実質、俺とグラックがメインだったんだよ。18分間、ぶっ通しの激闘。ローマン・レインズの出番の後で「Swerve’s House」のサインが出てるんだぜ。「This is awesome」じゃなくて「Let’s go Swerve」ってチャントが起きてた。俺がクルーザー級王座を獲るのをみんな望んでたのさ。
しかし、この試合の数日後、彼はWWEパフォーマンスセンターで「アームドラッグ」の練習に参加させられました。もっと大きな舞台を目指すべきポジションにいるのに、基礎を磨くように指示された…。彼にとっては気に食わない出来事でした。
パフォーマンスセンターに戻ったら、またアームドラッグを教えようとしてくるんだよ。「ふざけんな」って感じだよな。
俺は6000人の観客を沸かせたばっかりなのに、なんでまたNXTの400人に向けた「エンタメ」を教えられないといけないんだ?もうゴールは見えてるのに、なんでわざわざ後戻りさせようとするんだよ?
彼のこうした姿勢は、WWEの一部関係者の目に「生意気だ」と映っていたそうです。また、当時NXTを率いていたHHHとの関係は決して良好ではありませんでした。
正直、俺はHHHとは合わなかった。でもショーン・マイケルズとはすごく良い関係だったよ。ショーンこそ、トップスターになるために本当の意味で必要なことを教えられる唯一の存在だった。だから「ショーンと仕事をしたい。なぜ彼と仕事できないんだ?」っていつも思ってたな。
結局、彼は2021年にWWEから解雇され、翌2022年にAEWへ移籍。ハングマン・アダム・ペイジとの激しい抗争で高い評価を得た後、AEW世界王座を獲得。超高額の新契約にも合意し、地位と金を手にしました。彼にとって、AEW移籍は人生を変える出来事になったと言えるでしょう。
WWEでの経験は苦いものだったかもしれませんが、それが今の成長につながっていることは間違いありません。適材適所ですね。



(Wrestling Inc)
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