WWEによるAEW対策がますます大規模になる中、両団体で活躍したブライアン・ダニエルソンは複雑な心境でいます。
2025年、WWEはAll InやALL OUTなどのAEWのPPVに対して「後出しで」話題性の高いショーをぶつけ、AEWから観客や視聴者、話題を奪っています。現地9月20日に開催されるALL OUTと同日開催のWWE・Wrestlepaloozaではジョン・シナVSブロック・レスナーやCMパンク&AJリーVSセス・ロリンズ&ベッキー・リンチなど、要注目カードが多数行われます。
AEWが巨大化する前に潰しておきたい…というWWEの狙いに、ブライアンは困惑しています。最新のインタビューで、彼は「理解できない」と本音を語りました。
俺はただ気になるんだ。決定を下してるWWEの人間は何を考えてるんだってな。「このAEWって団体は、うちの数十億ドル規模のビジネスを脅かす危険だなんて思ってるはずがないだろ?
AEWは挑戦者ブランドであり、ここまで成功したことは業界全体の地図を変えた。レスラーはこれまで以上にギャラをもらえるようになったんだ。アメリカの大半のメジャースポーツでは選手が収益の40〜50%を受け取る。WWEはそれに遠く及んでなかった。今もそこまでは払ってないが、AEWがある以上、払わざるを得ない。そうでなければ選手はAEWに行くからな。AEWは収益の40〜50%をレスラーに支払ってる。収入は少ないのに、だ。
面白いよな。俺たちAEWはWWEの脅威なんかじゃない。金や権力を欲しがる人間が妙なゲームを仕掛けてるだけだ。「競争相手を全部業界から追い出す」って?なぜだ?競争がある方がいいだろうよ。レスラーにとってプラスだからな。
AEWがなければコーディ・ローデスは今の位置にはいなかった。AEWがあったからこそ彼はメガスターになれた。CMパンクだって戻ってきたかどうか怪しいだろう。
誤解してほしくないが、俺は「あいつらは悪だ」なんて言うつもりはない。アメリカでは企業が法律上「人間」として扱われ、人間と同じ権利を持つことになっている。でも企業は人間じゃない。決定を下すのは会社という存在であって、俺が知るWWEの人たちは素晴らしい人間ばかりだ。
だからこそ知りたいんだ。いったい誰が、どういうプロセスでそういう決定をしているのかをな。



(Fightful)
あわせて読みたい

