WWEのチケット価格高騰に各方面から批判の声が上がる中、パートナーシップを結ぶTNAの元やり手社長も異議を唱えました。
WWEが親会社TKO体制下での団体運営に移行した後、ビンス・マクマホンが団体を運営していた時代と比較してショーのチケット価格が高騰しています。多くのファンや業界人たちがこの問題を指摘し始めたことで、この問題は議論の的であり続けています。
マット・ハーディーのように、「TKOはファンを積極的に傷つけようとしているのではなく、単に利益の最適化に集中しているだけだ」と考える者もいる一方、元TNA社長のスコット・ダモールは、彼らのやり方は悪意に満ちていると考えています。
Yahoo! Sportsでの連載記事の中で、彼はTKOの方針を批判。「次世代のファンを締め出している」と指摘した上で、プロレスへの愛情は親から子へ、時には祖父母から孫へと受け継がれてきたものであり、この関係性がいかに重要であったかを強調しました。
TKOのマーク・シャピーロCOOは、全てのスポーツ界で最も正直な幹部かもしれない。「ビンス・マクマホンはWWEのチケットを家族向けに価格設定し、ファンから最後の一銭まで搾り取らなかった点でしくじった」とTKOが考えていることを認めた彼の発言は、非常に…まあ、率直だった。
「親が子供を連れて楽しめるようなものにしたくない」と平然と語っていたよね。レッスルマニアの最低入場価格が、多くのファンが貯金してやっと手が届くような額をはるかに超える時点に近づいている。そして、これが近視眼的なやり方だという点に私も同意するよ。
彼らは次世代のプロレスファンを締め出しているんだ。WWEは、すでに史上空前の利益を上げている。なのに、親から子は受け継がれるプロレス愛の繋がりを断ち切り、富裕層だけが試合を観戦できるような状況を作り出そうとしている瀬戸際にあるんだ。
その一方で、AEWはチケット価格を釣り上げない方針を取っている。これは、副社長のケニー・オメガが明かしたものだ。
AEWにはここに本物の好機がある。ただ単に、観戦したい人が誰でも来れるようにチケット価格を設定し続けるだけでいいんだ。

(Fightful)
あわせて読みたい

