AEWには、「将来的にWWEへの移籍を希望するレスラー」への扱いに苦労してきた歴史があります。近年は、そもそもそうした考え方のレスラーと契約しない方針を取っているようです。
マラカイ・ブラック(アリスター・ブラック)やマライア・メイなど、AEW在籍時にWWE移籍の希望が報じられるレスラーが複数いたことで、団体内のブッキングが迷走したり、ネガティブな話題につながることも、これまでに何度かありました。それだけに、トニー・カーン社長はレスラーの獲得に慎重になっています。
そうした事情を知っているカリオン・クロスとスカーレット・ボルドーは、2025年8月にWWEから退団した後、AEWへ移籍することをためらっています。最新のインタビューで、彼らは今回のWWE退団後にAEWと交渉したかを質問されて明言を避ける一方、2022年の一度目のWWE退団後にAEWと話し合いをしたことを明かしました。
クロス:誰と話したか、話さなかったかは言うべきじゃないと思う。
スカーレット:どこにでも友人はいるからね。そういうことだよ、どこにでも友人はいるんだ。
クロス:俺たちがAEWと会ったのはいつだったっけ? 2021年だったか?
スカーレット:「2022年の4月頃だったね。WWEに戻る直前。あなたが登場する話があったけど、ストーリーが…その時のあなたにはあまり意味をなさなかったんだ。
クロス:当時の俺は、トニーのためにもっと大きなことをやりたかったんだ。だから、「連絡を取り合おう」と言って、いつか一緒に何かをやろうと計画していたんだよ。
2人がWWEから退団した経緯は、彼らにとって辛いものでした。しかし、2人は今でも「WWEはホームだ」と考え、WWEへの復帰を第一に考えています。
スカーレット:他の場所へ行くってことは、まるで長続きした恋愛関係から別の関係に飛び移るようなものなんだ。前の会社との繋がりがまだそこにあって、彼らが正しいことをしてくれる、電話をかけてくれるって期待しているうちはね。
もし私たちがAEWに行くなら、そこが終着点になる。つまり、私たちはAEWの旗を掲げることになるんだ。そこが永遠のホームになる。次に入る団体がどこであれ、そういうことだよ。
クロス:どこの団体であろうと、そうだな。
スカーレット:その団体のために最後まで戦うつもりだよ。
クロス:ああ、それは重大な誓約だな。俺たちは二人とも、そういう誓いをとても大事にしているから。
スカーレット:それに、今の私たちがWWEについてこんな風に話している状況でAEWに行って、「ああ、ご存知の通り、WWEに戻るまでの繋ぎでここにいるだけですよ」なんて態度をとるのは、トニーに対してフェアじゃない。彼にそんなことはしたくないんだ。だから、もし行くなら、「いや、俺たちはこの団体を史上最高のものにする」という覚悟で行く。どこへ行こうとも、そうするつもりだよ。
クロス:もちろんだ。
(Fightful)
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