プロレス団体にとって、PPVのような大きな注目を集めるショーで大金を稼ぐことは非常に大事なことです。
そうした場で、より多くの試合をファンに提供するのか、それとも少ない試合をじっくり見せるのか…。WWEは間違いなく後者。何万人も動員するPLEで4試合しか行われないことも珍しくありません。
WWE幹部としてクリエイティブ・チームの重責を担うブルース・プリチャードは、WWEのPLEの試合数がなぜ少ないのか、その哲学を最新のインタビューで語っています。
昔を振り返ってみても、1大会に10試合というのは見るのがしんどいんだよ。
演出面を考えても、10試合の中にあまりに多くの要素を詰め込みすぎると……ショーが終わった時に客は何を覚えている?たいていはメインイベントだろう。第3試合で展開があったり、すごい試合があったとしても、他のものをあまりに見せられすぎて忘れてしまうんだ。
俺は「少なきは多きに勝る(Less is more)」だと思ってるよ。時々、「もっと多くの選手を出さなきゃいけない」という強迫観念と戦わなきゃいけないこともあるけどさ。
でも、ビジネスにおけるPLEのストリーミング配信という側面が、その状況を完全に変えてしまったんだ。選手はもうPPVの購入件数で給料をもらっているわけじゃない。時間の制約もないが、会社としても3時間以上はやりたくないのが本音だ。
時代も違えば、人々の消費スタイルも違うんだよ。「大舞台での最高の瞬間が欲しいと言われても、「来月のメインイベントでその瞬間があるじゃないか」となる。「レッスルマニアに出たい」と言われても、「どこで? ここで出しても埋もれてしまうし、我々は別のことをやろうとしているんだ」という話になる。
活躍の場や手段は以前よりずっと増えている。それに、毎週テレビ放送もやっている。放映権料を考えれば、テレビ番組はPLEと同じくらい価値があるんだ。
PLEよりも圧倒的に多くの視聴者に向けてテレビに出ること…。その価値において状況は変わったのさ。画面に映るすべての機会が貴重なんだよ。
(Fightful)
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