ブレット・ハートのキャリアにおいて、モントリオール事件は屈辱中の屈辱。あれさえなければキャリアは変わっていたかもしれない…という思いが今も強く残っています。
1997年、ブレットの地元カナダ・モントリオールで行われたSurvivor Seriesで、彼は保持していたWWF王座の防衛戦としてショーン・マイケルズと対戦。これを最後にWWFからWCWへ移籍することが決まっていた彼は、地元開催のSurvivor Seriesではなく翌日のRAWでタイトルを失うことでビンス・マクマホンと話をつけていました。
しかし、実際にはSurvivor Seriesでマイケルズが不意打ちのような形で3カウントを奪って勝利し、タイトルを奪い取りました。地元で屈辱を味わったブレットは「騙された!」と怒り爆発。ビンスをぶん殴りました。
この事件はプロレスの歴史に残る「汚点」のような扱いを受けており、ブレットの怒りは今も収まりません。最新のインタビューで、彼は「もしモントリオール事件がなかったら…」というIFとして、ジョン・シナとの対戦も実現していたかもしれない、と語りました。
想像できるか?俺がやっていた「アメリカVSカナダ」の抗争に、ジョン・シナが参加していた光景を。これは仮定の話だけど、もしモントリオール事件が起きずに俺がWWFに留まっていたら、シナと戦うこともあっただろうな。素晴らしいものを作り上げていたはずだよ。
俺はいつだってジョン・シナに感銘を受けていたよ。これだけは言わせてくれ。2010年に俺が復帰してビンスと戦った時、シナが俺と非常によく似ていることに気づいたんだ。真剣なプロフェッショナルだという意味でな。
彼は試合のあらゆる些細なディテールまで徹底的に詰めるタイプだ。彼が他のレスラーと試合の構成を入念に確認しているのを見たのを覚えているよ。その姿を見て、「あれは俺がかつてやっていたことだ」と思ったもんだ。
ジョン・シナは極めてプロフェッショナルな男だと思ったし、彼と仕事ができたら最高だっただろうね。
同じインタビューで、彼は「今のプロレスは偽物すぎる」「ブロック・レスナーはプロフェッショナルだと聞いてる。ゴールドバーグとは大違いだ」などと語っています。


(Fightful)
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