近年のWWEはテレビ放送のないライブイベントの開催を減らしています。
選手たちが怪我をするリスクを避けつつ、あまり収益性の高くない取り組みから一歩引く…というのが、WWEや親会社TKOの狙い。しかし、現場からは「試合を経験する機会が減る」「若手の成長を阻害する」など批判的な声も上がっています。
年間200試合を超えることも珍しくない時代を経験してきたベテラン選手のランディ・オートンは、最新のインタビューで「ライブイベントがないとケミストリーが生まれない」とし、番組で放送される抗争の盛り上がりに影響がある…という持論を語りました。
以前はもっと多くのショーがあったし、ライブイベントも頻繁に行われていたよね。
例えば、俺とドリュー・マッキンタイアが初対戦するとなったら、まずは一緒に2週間のヨーロッパ遠征へ行くんだ。そこで毎晩のように試合をこなす。アメリカ国内でも週に2回、3回、時には4回もライブイベントがあって、そこでも毎晩戦い続けるんだよ。
そうして、ようやくテレビ放送やPPVで初めてのテレビマッチを迎える頃には、すでに俺たちの間には完璧なケミストリーが出来上がっている。生放送で「初めて」のことをやるのは避けたいものだけど、今はぶっつけ本番でやらなきゃいけない状況がよくあるんだよね。
スケジュールが緩やかになってからというもの、テレビの生放送で初めて手を合わせる相手も多い。これは冷静に考えると異常なことだよ。
去年、LAナイトの試合数が約77試合で、それが全選手の中で最多だったって聞いたけど、驚きだね。俺たちの頃は、年間180試合、200試合、220試合と、何年も戦い続けていたんだから。俺自身、年間平均185試合をこなす時期が15年ほど続いたよ。
もちろん体への負担は大きいし、移動も過酷だ。家族との時間も削られるから大変だよ。でも、それだけたくさんの受身を取り、反復練習を繰り返すことで、体には耐性がつくんだ。
テレビ中継のないライブイベントで、観客を前に何度も戦うことで、何が受けて何が機能しないかを学べる。それこそが、ケミストリーの本質なんだ。
こうしたケミストリーの減少は、将来的により大きな影響をもたらすかもしれません。ただ、怪我のリスクを避けることとのトレードオフの側面もあるので、難しい話ですね…。
(WrestlingNews.co)
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