テレビ放送のないライブイベントの開催数を減らしているWWE。選手からも賛否両論あるこの方針について、サミ・ゼインはどう考えているのでしょうか。
インディシーンを舞台に世界中のリングへ上がり、その経験を活かしてWWEでも大活躍。若手時代に何度も試合をこなして腕を磨いてきたからこそ今がある…と考える彼は、「若手」の目線でライブイベントの重要性を理解しています。しかし、今の「ベテラン」としての立場では、きつい…。何事にも長所と短所はあるものです。
最新のインタビューで、彼はライブイベントに対する「若手」「ベテラン」としての意見を語りました。
まあ、これも他のことと同じで、両極端な意見があるものだよね。でも、誰がどう思おうと、何かに上達するための最善の方法は何度も繰り返すことだというのは明白だ。
未来のスター候補、たとえばトリック・ウィリアムズ、ジェボン・エバンス、ブロン・ブレイカー、オバ・フェミなんかのことを見据えた時、彼らの多くは単純にリングでの経験値が少ない。色々なことを考慮すれば、今でも驚異的な活躍を見せているけどね。
だから、彼らがもう少し経験を積めば、特にライブイベントでの経験を積めば、間違いない結果に繋がるという考えには議論の余地がないと思う。ライブイベントこそが本当のパフォーマンスだからね。それこそがこのビジネスの本質なんだ。
テレビの放送時間の制約や、CMのタイミングなんかを気にせず、観客のいるリングに立つこと。それは、本当にこのアートフォームの最もありのままで真実の姿なんだよ。だから、彼らにとって計り知れないほど貴重な経験になると思う。いくつかのハウスショーが戻ってくるのは間違いなく良いことだね。
ビジネス的な側面、つまり収益性の観点から見て割に合うかどうかってことには踏み込まないよ。それは分からないし。そういう判断をする専門のチームが俺たちにはいるからさ笑
でも、純粋にアートとしてのパフォーマンスの側面から言えば…俺はもう人生のほとんどをこれに費やしている。20数年だ。ハウスショーは楽しいけど、今は2つの異なる世代が同時に走っている状態だとも言える。ローマン・レインズやセス・ロリンズ、俺、CMパンク、ドリュー・マッキンタイア、ケビン・オーエンズ、フィン・ベイラーのような、キャリアの後半にいてすでに20年の経験を積んだ主力選手たちがいる。大量のライブイベントをこなすのは、俺たちの体には少し負担が大きいんだよね。
トップスターである彼らを、契約している間にすり減らしたくないという意見にも一理ある。でも同時に、ジェヴォンやブロン・ブレイカー、オバのような若手たちもトップに到達する必要があるから、ライブイベントの「量」には絶妙な境界線があると思うんだ。
現在のテレビスターやベテラン選手たちを、今後3年から5年と健康な状態に保ちたいのであれば、以前のように年間160回のライブイベントをこなすようなやり方は少し多すぎるかもしれない。
街ごとに異なる観客の反応を理解し、その空気を肌で感じることは彼ら若手にとって非常に重要だから、ライブイベントがいくつか存在するのは素晴らしいことだと思っているよ。ただ、その数に関しては、ちょうどいい妥協点があると思うんだ。
現在では絶対に考えられないことですが、以前のWWEでは、選手が年間200試合以上に出場するケースもありました。現在の方針に、若手や中堅にとっては大事な経験がなかなか積めない…という問題と、ベテランの負荷を下げるというメリットの両方があることは間違いありません。
(Fightful)
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